【全力特集】4型のiPhone SE＆9.7型iPad Proが登場！ 第5回

サイズはiPad Air 2と同様。価格は7万2144円から

9.7インチiPad Proは3月24日注文開始 カメラやLTE通信機能が大幅強化

　アップルは、3月22日の発表会において9.7インチの「iPad Pro」を発表しました。3月24日から予約開始、3月31日から発売開始となる予定です。

　9.7インチiPad Proは12.9インチiPad Proと比べ、ディスプレーサイズが縮小。大きさは幅が220.6ミリから169.5ミリ、厚さが6.9ミリから6.1ミリ、高さが305.7ミリから240ミリとなっています。重さはWi-Fiモデルが713グラムから437グラム、セルラー版が723グラムから444グラムに軽量化。アップル公式サイトによれば、サイズの数値は「iPad Air 2」と完全に同一のようです。

iPad ProもAir 2と同じ9.7インチに

　SoCは12.9インチ版と同じApple A9X（M9コプロセッサ内蔵）を採用。ディスプレー解像度は9.7インチ1536×2048ドットで、画面密度は12.9インチ版と同様の264dpi。9.7インチ版では新たに「広色域ディスプレイ」およびまわりの環境に応じて最適な色を映し出す「True Toneディスプレイ」を採用しています。

True Toneディスプレイにより環境に応じて最適な色を出力するように

　カメラ機能も大きくアップデート。12.9インチ版がアウト800万画素/イン120万画素だったのに対し、9.7インチ版はアウト1200万画素/イン500万画素と、大幅に高画質化。

　アウトカメラ（iSightカメラ）のレンズもF値2.2となり、「Live Photos」や「True Toneフラッシュ」、「自動HDR」、Focu Pixelを利用した「タップしてフォーカス」に対応。ビデオ撮影モードでも4K解像度（3840×2160ドット）での撮影や、720p（240fps）のスローモーションビデオ、映画レベルの手ブレ補正、連続オートフォーカスビデオに対応しました。

　また、インカメラ（FaceTime HDカメラ）についてはディスプレーがフラッシュ代わりになる「Retina Flash」に新たに対応しているようです。

カメラ機能が大幅に強化

　アクセサリーについては12.9インチ版同様、「Smart Keyboard」と「Apple Pencil」を用意。Smart Keyboardについては9.7インチ版が用意され直販価格は1万8144円で、3月24日から注文受付開始。Apple Pencilについてはサイズの違いなどはなく、現在も継続して販売されています（直販価格 1万2744円）。

　価格については下記のとおり。9.7インチ版iPad Proでは12.9インチ版のときには選択できなかった「32GBのセルラー版」が選択できるようになっています。

　なお、セルラー版は従来モデル通り全世界共通で、9.7インチ版は12.9インチ版の対応LTEバンドに加え、バンド12（700MHz）、27（800MHz）、30（2.3GHz）が追加されており、LTE-Advancedの利用により下り最大300Mbpsでの通信が可能。なお、正式発表はまだですが、アップル公式ページによるとドコモ、au、ソフトバンクからの発売も予定されているようです。

●9.7インチ版iPadの価格

・WiFi版
32GB　7万2144円
128GB　9万1584円
256GB　11万1024円

・Wi-Fi+セルラー版
32GB　8万9424円
128GB　10万8864円
256GB　12万8304円

対応LTEバンドは9.7インチ版のほうが多い

さらに9.7インチiPad ProはApple SIMを内蔵しているようだ

　気になる点としては、9.7インチiPad ProもiPhone 6/6sシリーズ同様にアウトカメラが若干出っ張っているところが挙げられますが、ケースなどを使えばほぼ問題はなくなりそう。「Apple Pencilは素敵なんだけど、（従来の）iPad Proは大きすぎる」などと考えていた人にとっては待ちに待った9.7インチ版。サイズ感も同じですので、発売から1年強経過しているiPad Air 2の置き換えとしても検討できるのではないのでしょうか。

カメラの出っ張りはきになるものの、サイズ感的にも人気が出そうな9.7インチiPad Pro

■関連サイト

• Apple iPad Pro