3キャリアの冬スマホフラグシップ機、「AQUOS ZETA SH-01H」「Xperia Z5 SOV32」「Nexus 6P」を集めたスマホ定点観測。今回は最も気になるスピードチェック。ベンチマークに文字入力、通信速度をチェックした。3機種とも好成績続出だが、そのなかでも特にサクサク使える機種は?
スペック&料金で先行したXperia Z5
今回期待のAQUOS ZETAとNexus 6P
NTTドコモ「AQUOS ZETA SH-01H」、au「Xperia Z5 SOV32」、ソフトバンク「Nexus 6P」という強力なスマホを各キャリアから用意したが、初回の比較ではスペック&料金でXperia Z5を勝ちとした(関連記事)。そのスペックをあらためて見ていこう。
ドコモ 「AQUOS ZETA SH-01H」 |
au 「Xperia Z5 SOV32」 |
ソフトバンク 「Nexus 6P」 |
|
---|---|---|---|
メーカー | シャープ | ソニーモバイル | グーグル/ファーウェイ |
本体サイズ | 約74×139×7.9mm | 約72×146×7.3mm | 約77.8×159.3×7.3mm |
重量 | 約151g | 約154g | 約178g |
画面サイズ | 5.3型 | 5.2型 | 5.7型 |
画面解像度 | 1080×1920ドット | 1080×1920ドット | 1440×2560ドット |
OS | Android 5.1.1 | Android 5.1.1 | Android 6.0 |
CPU |
ヘキサコア 1.8GHz×2 +1.4GHz×4 |
オクタコア 2GHz+1.5GHz |
オクタコア 2GHz+1.5GHz |
ROM/RAM | 32GB/3GB | 32GB/3GB | 32/64GB/3GB |
メモリーカード | microSDXC(200GB) | microSDXC(200GB) | × |
下り最大通信速度 | 300Mbps | 225Mbps |
187.5Mbps (ソフトバンク網) |
国内4G対応周波数 |
2GHz、1.7GHz、 1.5GHz、800MHz |
2GHz、1.7GHz※、 800MHz、700MHz、 2.5GHz(WiMAX 2+) |
2.1GHz、1.7GHz、 900MHz、2.5GHz(AXGP) (ソフトバンク網) |
キャリアアグリゲーション | ○(3波対応) | ○ | ○ |
VoLTE | ○ | ○ | ○(ソフトバンク網) |
連続通話時間 | 1300分(VoLTE) | 1250分(VoLTE) | 1200分(VoLTE) |
無線LAN |
IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
テザリング | ○ | ○ | ○ |
カメラ画素数 | 1310万画素 | 2300万画素 | 1230万画素 |
インカメラ | 800万画素 | 510万画素 | 800万画素 |
防水/防塵 |
IPX5/IPX8/ IP5X |
IPX5/IPX8/ IP6X |
×/× |
ワンセグ連続視聴 | 9時間20分 | 8時間40分 | × |
フルセグ連続視聴 | 6時間50分 | 6時間30分 | × |
FeliCa | ○ | ○ | × |
赤外線通信 | × | × | × |
NFC | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | 4.1 | 4.1 | 4.2 |
MHL(HDMI) | × | ○ | × |
Miracast | ○ | ○ | ○ |
SIM形状 | nanoSIM | nanoSIM | nanoSIM |
バッテリー容量 | 3100mAh | 2900mAh | 3450mAh |
Qi | × | × | × |
カラバリ | Blue、Black、Magenta | ホワイト、グラファイトブラック、ゴールド、グリーン | グラファイト、フロスト、ゴールド、アルミニウム |
※:auでは使用していない周波数帯
Xperia Z5が抜きん出ているわけではないが、国内向け機能を含めてバランスよく対応しており、そのうえauでの料金も安かったため、筆者も迷いなく1位にすることができた。
今回は通信速度に期待のAQUOS ZETA SH-01H、ベンチマークで期待のNexus 6Pと面白い勝負になりそうだ。それではまずベンチマークアプリでのチェックから。
AnTuTuと3Dmarkでベンチマークをチェック!
Nexus 6Pが大きくリードする
今回のベンチマークは、アプリの「AnTuTu」と「3Dmark」を利用。それぞれ3回スコアを計測し、トータルスコアの最高値を掲載している。
AQUOS ZETA | Xperia Z5 | Nexus 6P | |
---|---|---|---|
AnTuTu(最高値) | 43554 | 75634 | 86417 |
3Dmark(最高値) | 486 | 1147 | 1550 |
まずAntutu v6.0では、Nexus 6Pが圧勝。最新のOS、CPUなど期待できるとは思っていたが、見事な成績だ。スコアの詳細を見ていくと3DとUXの最高スコアが3万を超えており、これが決め手に。CPUとRAMのスコアでXperia Z5に負けたものの、ほぼ同等と言える。
一方Xperia Z5はNexus 6Pとは同じCPUではあるが、OSやCPUの制御方法で違いがあったのかもしれない。3DとUXのスコアで差がつき、Nexus 6Pよりはスコアは負ける結果となった。
その2機種に見劣りしていたのが、6コアのAQUOS ZETA。RAM以外のスコアで大差がついている。
つづいて、3DmarkでもNexus 6Pの勝利。トータルスコアは1550。こちらも具体的に見ていくとグラフィックスでは最高スコアが1615、CPUの性能などをチェックするフィジックスは1357。同じCPUのXperia Z5がそれに次ぐ結果でグラフィックス1111、フィジックス1297だった。AQUOS ZETAはかなり離されている。
ベンチマークの結果は予想どおりに(?)Nexus 6Pの圧勝と言ってよいだろう。
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