デジタルアーツ、グルージェント、サイバートラストは12月10日、企業が複数のクラウドサービスを利用する際の「利便性」と「セキュリティ」を両立させるソリューションの共同展開を始めた。
Office 365やGoogle Apps、salesforce.comなどのパブリッククラウドを利用する企業が増えている。一方、それぞれのサービスを利用する際には、運用のわずらわしさから同じユーザー名やパスワードを利用するケースも散見されるという。このようなID/パスワードの使いまわしを狙ったアカウントリスト攻撃が拡大していることから、IPAも「情報セキュリティ 10大脅威 2015」の1つに「ウェブサービスへの不正ログイン」を取り上げ、注意喚起を行っている。
そこで3社の各製品を連携させ、パブリッククラウドを利用する企業に、利便性とセキュリティ対策を両立させるソリューションを提供する。具体的に、「Gluegent Gate」によるシングルサインオン(以下、SSO)と統合ID管理による利便性の向上、「サイバートラスト デバイスID」が発行するデバイス証明書による端末認証、「i-FiLTERブラウザー&クラウド」が提供するWebフィルタリングおよびセキュアブラウザの機能を連携させた。
SSOと統合ID管理により、ユーザーは複数のID管理が不要となり、かつクライアント証明書とパスワード認証を利用した二要素認証による端末認証が可能となる。また、重要なデータにアクセスした際も、セキュアブラウザの機能によって端末側に一切情報を残さず、Webフィルタリングによって業務上不必要なWebサイトへのアクセス制限が可能になるという。