NTT東日本は11月19日、“ワークスタイル変革”を目的とした中堅中小企業向けの新しいクラウドサービス「αUC(アルファユーシー)」を発表した。PCやiOS/Androidスマートフォンを活用し、従業員間での文字チャットやプレゼンス共有、電話帳データや発着信履歴のクラウド一元管理といった機能を提供する。
αUCは、「フレッツ 光ネクスト」「フレッツ 光ライト」または光コラボレーション事業者が提供する光アクセスサービスの契約者向けに提供されるサービス。スマートフォンとクラウドを活用し、中堅中小企業向けにユニファイドコミュニケーション(UC)やBYODの機能を提供する。専用モバイルアプリはPhoneAppliが開発し、提供開始は12月16日から。
提供されるUC機能としては、文字チャットによる簡易メッセージのやり取り、外出中や休憩中といったプレゼンス共有など。こうした情報のやり取りは、同一契約内の利用者間に限られるため、誤って社外の相手に送信してしまうおそれがない。
またBYOD機能として、モバイルアプリやPCブラウザから、クラウド上に登録されているアドレス帳の情報が閲覧できるようになっている。私物スマートフォンのアドレス帳に顧客情報などを登録する必要がなく、携帯紛失時にも顧客情報の流出が防げる。
さらに、同サービスと連携したビジネスフォンを利用することで、クラウド上のアドレス帳に登録された電話番号へビジネスフォン経由で発信したり、ビジネスフォンに着信した通話をスマートフォンへ転送する際、登録された電話番号や名前を表示させるなどの処理もできる。
αUCの利用料は、1IDあたり月額350円(税抜)。そのほか、基本工事費や交換機等工事費が各1000円かかる。提供エリアは「東日本エリア(新潟県、長野県、山梨県、神奈川県以東の17都道県)」となっているが、クラウドアドレス帳の閲覧やビジネスフォンとの連携による発着信機能は、出張先などエリアを問わず利用可能。