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Niantic川島・須賀氏「ポケモン GOもIngressも大切なもの」 12月沖縄アノマリーを前に訊いた

2015年11月15日 12時00分更新

文● エージェント・アカザー 編集●ジサトラアキラ

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 Googleの社内スタートアップから独立を果たしたNianticといえば、最近はiOS/Android向けアプリとしてリリースを予定している『Pokemon GO(以下、ポケモン GO)』が話題ですが、皆さんIngressのコトも忘れないで下さい!

 というワケで、12月12日に沖縄で開催予定のアノマリー(Ingressの大規模イベント)、“Abaddonアバドン”ですよ!

今回のイベントは沖縄を含む世界11都市で同時に戦いが行なわれ、その勝敗によってIngressの今後ストーリーが決定される。

 アバドンをひと月後に控え、慌ただしさを増すNianticでIngressの今後などを“あのおふたり”に色々と聞いてきました。

左からNianticの川島優志氏と須賀健人氏。

―――相変わらずおふたりともユーザーイベントで各地を飛び回っているようですが?

川島:出来るだけユーザーと触れ合う時間はつくろうと考えています。やはり実際に会ってみないと分からないことも多いですし。“こういうふうにして欲しい”リストなんかもいただけますしね。(笑)

―――出張サポートセンター的な感じですか?(笑)

須賀:名目としてはそんな感じですが、僕たちが行くことで陣営を越えてユーザーが集まってくれるので、両陣営が交流するきっかけづくりとしてイベントに出向く事が多いです。個人的にはユーザーの笑顔からパワーを貰えることがいちばん嬉しいんですけどね。

今年3月に京都で行なわれたイベントには国内外から5600人以上がかけつけた。

―――そういったことを踏まえて12月の沖縄でのアノマリーはどういったイベントになるのでしょうか?

川島:Ingressのゲームシステムの根幹には、ユーザーに“もっと外に出て色々な体験をして欲しい!”、“より遠くに旅をして、色々な人と出会って欲しい!”というのがあります。東京のユーザーを例にあげれば、昨年12月の東京ダルサナから始まって、京都ショウニン、仙台ペルセポリスと、どんどん行動範囲や人脈が広がっていると思います。なので、それをさらに押し広げていった結果が、沖縄だったり、あるいは国境を越えての台湾(11月14日開催)だったりということです。ユーザーにはさらに世界を広げていって欲しいのです。

「プレイヤーにはこれまで以上にIngressをきっかけにして、世界を広げて行って欲しい」と、川島氏。

―――確かに、最初は家の近所や通勤経路でプレイしていたのが、次第に行ったことがない街でプレイしていたりしますね。

川島:前述した日本でのアノマリーでも、母国の旗を持って海外から来ていたエージェントが多数居て、その方達とローカルのエージェントが一緒にプレイしている姿は非常に嬉しく感じました。

過去に日本で開催されたイベントには台湾などをはじめ、世界各地からプレイヤーが集結。

須賀:沖縄という場所は島ですから、色々な作戦が考えられると思います。つまりは、沖縄をコントロールフィールドで囲もうとすると台湾だったりシンガポールだったり、他国のエージェントの協力が必須になってきますよね。そこで、英語や海外に苦手意識を持っている方々がIngressによってそれらのハードルを越えて、先に進んで行くことができれば、それって凄くいいことなんじゃないかなと考えているわけです。

沖縄のイベントでは、離島ならではの海を越えた大規模な作戦が展開するのか?

川島:我々NianticはIngressを通して何を実現してきたか?ということを凄く大切にしています。Ingressを通じて、人が外に出て行ったり、他人とコミュニケーションをとりあったり、一緒に歩いて何かを発見し、さらには一緒に旅をする。といった体験が、今までに無いユニークなものだったから、Ingressが世界中でユーザーに支持されてきたのだと思います。

(次ページでは、「今後のIngressについて」

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