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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第432回

実は相性バッチリ! 猫と自転車がいる風景を撮る

2015年11月13日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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団地の駐輪場で見つけた猫。自転車の向こうに寝転がってじっとこっちを見てたので負けずにしゃがんで見つめ返したの図。ちゃんとレンズを見てくれたこの猫はえらい(2015年8月 キヤノン Powershot G3 X)

団地の駐輪場で見つけた猫。自転車の向こうに寝転がってじっとこっちを見てたので負けずにしゃがんで見つめ返したの図。ちゃんとレンズを見てくれたこの猫はえらい(2015年8月 キヤノン Powershot G3 X)

 ふと自分で撮った猫写真を見返してて発見したのである。「猫と自転車」ってけっこう相性がいいのだ。

 まあ、猫はだいたい走ってる自転車は嫌うものだけど(そらそうだ。ぶつけられたら痛いし)、止まってる猫はかっこうのくつろぎ場所の駐輪場で見かけることは多いし、目が合うとささっと自転車の影に隠れることも多いし、自転車の下にいると歩いてる人から見つかりにくいのもまた確かで、でも、そこを這いつくばって狙うと、自転車のホイールと猫がいい感じにおさまった構図が現われたりするのである。

 冒頭写真がそうですな。ホイールが描く弧の隙間に猫がきれいに収まってくれるのである。これは駐輪場の猫。

 もうひとつ、同じような構図の写真をどうぞ。

午後の長い日差しが奥に隠れてた猫にまで届いてて、猫の顔をほどよく照らしてくれた。キリッとしております。カメラを地面スレスレに構えてチルトさせたモニターを見ながら撮影(2015年7月 オリンパス OM-D E-M1)

午後の長い日差しが奥に隠れてた猫にまで届いてて、猫の顔をほどよく照らしてくれた。キリッとしております。カメラを地面スレスレに構えてチルトさせたモニターを見ながら撮影(2015年7月 オリンパス OM-D E-M1)

 さび付いた粗大ゴミクラスの自転車の後ろにちょこんと座ってた猫。猫の顔から背中にかけてのラインとホイールのカーブがいい感じである。

 もちろん、わざとそうなるように(商店街の近くで人通りが多かったけどそれに構わず)、しゃがんであれこれ構図を決めて撮ったのでありました。ちょうど日差しが当たっててよかった。チルト式モニター万歳。さすがに這いつくばったら通報されそうな場所だったから。

 もうひとついくか。車輪とペダルと猫。ペダルの下ってちょうど猫が入れるだけのスペースが開いているのだよね。だから猫の方も見つかるとは思わなかったようで。

とあるマンションの前で偶然出会った猫。ペダルとチェーンとホイールが作り出すスペースにきれいにコンパクトにおさまってたのはさすが。よい顔をしております(2014年3月 キヤノン Powershot G1 X Mark II)

とあるマンションの前で偶然出会った猫。ペダルとチェーンとホイールが作り出すスペースにきれいにコンパクトにおさまってたのはさすが。よい顔をしております(2014年3月 キヤノン Powershot G1 X Mark II)

 通り過ぎる自転車を見つめる猫、という絵もなかなかいい。

 自転車で住宅街を走ってたら、数メートル先に見つけたので、ブレーキをかけて止まり、カメラの準備をしてたら、後ろから電動アシスト自転車に乗った奥さま(ということにしておく)がつつーっと追い抜いていってくださりまして、慌てて撮ったのがこちら。

電動アシスト自転車と猫。ちょっとびびりながら自転車を目で追う姿がいい(2013年8月 オリンパス XZ-2)

電動アシスト自転車と猫。ちょっとびびりながら自転車を目で追う姿がいい(2013年8月 オリンパス XZ-2)

 猫が目で自転車を追ってるのがいい。

(次ページに続く、「スポークの間から驚いた顔の猫が!

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