11月9日、ウォンテッドリーの運営するビジネスSNS『Wantedly(ウォンテッドリー)』がOpen APIの提供を開始した。すでに、ローンチパートナーとなるサイバーエージェント、クックパッド、ヤフー、ディー・エヌ・エー各社の採用ホームページで先行導入が始まっている。6月に発表されていた(参考記事)同APIが本格稼働となった形だ。
リリースされたOpen APIでは、Wantedlyプラットフォーム・オープン化戦略の一貫として、1.話を聞きに行きたいボタン、2.会社フィードボックス、3.フォーム自動入力ボタン の3つの新機能が提供されている。
WantedlySNS上には、「話を聞きに行きたいボタン」という実際の本選考へのエントリ-ではなく、カジュアルに対象となる企業へ遊びにいける仕組みがある。今期あのAPI利用により、外部サイトでもWantedlyユーザーであれば、興味がある法人などへ気軽に「話を聞きに行く」ことが可能となる。
また「会社フィードボックス」では、Wantedly上だけでの閲覧となっていた利用企業の様子の投稿が、外部に埋め込めるようになっている。会社のファンを増やす仕組みも、Facebookやブログなどでのプロモーション情報発信とは異なる形で企業のファンとなるユーザーへ定期的に届けられる。
さらに、「フォーム自動入力ボタン」は、Wantedly上にプロフィールがワンクリックでフォームにコピーされるというもの。わずらわしい職歴などの情報入力の手間をはぶいてくれる。
今回のAPI提供は、SNSのサイト上だけではない、Wantedly社会インフラ化を目指した取り組みの第1歩。開始されたOpen API について、仲暁子代表に聞いた。
――APIの開放で、より活用してもらうために企業側にどのような支援やサービスを行いますか?
今回はAPIといいつつ、導入する側がプログラミングをほとんどしなくていいという意味で厳密にはAPIではなかったりしますw 極力導入者のハードルを下げるために、JavaScriptをコピペで導入できるようにしました。
――Open APIの導入状況はどのように進んでいくと見ていますか?
実はWantedly上では多くのスタートアップが既に自社サイトからWantedlyにリンクを貼ってくれていたりしているので、今回の”簡単導入”を受けて、リリース日後数日で多くの企業での導入が完了すると予想しています。
実際にクックパッドやミクシィでの採用ページでは、活用が始まっている。また、「採用管理システム」提供会社のローンチパートナーとして、ジャパンジョブポスティングサービス、ワークス・ジャパン、イグナイトアイが参画。ウォンテッドリーでは、年内に100社のOpen API導入を目指しているという。取り組みは大手IT企業からのスタートとなったが、スタートアップや中小企業、さらに地方企業での活用も期待したい。
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