SSD増設の手順をチェック
SSDを物理的に装着したら、初期化するのも忘れてはいけない。具体的には“ディスクの管理”でNTFS形式でフォーマットすること。標準の選択肢を選んでいけばまず間違いはないが、PCのハードウェア構成によりドライブレター(D:やE:といった表示)が異なる可能性もある。
システムに極力手を入れずSSDを活かす!
SSDを初期化したら早速作業だが、今回はSSDにOSを移行させることはしない。システム移行は手間がかかる。移行を行なうツールもあるが、HDDより小さな容量のSSDに入れるのはちょっと工夫が必要だ。
そこで今回はHDDに入れたシステムには一切触れないまま、Steamのゲームだけ増設したSSDにインストールする、という方法を提案したい。以降画面例ではWindows 10 Pro(64ビット)がHDDのC:ドライブ、SSDがD:ドライブとして認識されていると想定している。
C:ドライブ以外のドライブにSteamのゲームを入れるやり方はいくつか方法があるので、いくつか紹介しよう。
【1】まだSteamを導入していない場合
これからSteamを導入してゲームをダウンロードしようという状況なら、Steamのインストール先をSSD側に指定しよう。こうすればSteamで購入したゲームはSSDにインストールされる。
【2】SteamはHDDに導入済みという場合
すでにSteamをHDD側に導入してしまった! という場合でも焦ることはない。ゲームをインストールする時に、別のドライブも選べるからだ。
この方法を利用すれば、遊ぶ頻度や重さでストレージを使い分けることができる。今集中的に遊びたいゲームはSSD、時々遊びたくなるゲームをHDDに入れるとか、SSDに入らない巨大なゲームはHDDに振り分けるといった柔軟な運用ができる。もちろん【1】でSteamをSSDにインストールしてから、特定のゲームのみHDD側を指定する、という手も使える。
中~上級者向けのテクニックも紹介しておこう。
【3】Steamフォルダーをまるっとコピー
すでにC:にSteamもゲームも導入済みだが、またSSD側に同じゲームをダウンロードするのは面倒。すぐにゲームしたい! というせっかちな人は、一度Steamを完全に終了させてからSteamフォルダー本体をSSDの中にコピーしてしまおう。
コピー終了後HDD内のSteamをアンインストール、その後コピーしたSteamフォルダーの中にある“steam.exe”を直接起動すれば【1】と同じ結果が得られる。ただしこの場合、デスクトップに作っていたショートカットが使えなくなるので作り直すなど手間は必要。しかし数十GBの再ダウンロードをしなくて済む。
【4】Steam用移行ソフト『Steam Mover』を使う
『Steam Mover』を使えば、すでにインストール済のゲームを別ドライブに移動させることができる。【3】の丸コピーと違い、SteamフォルダーはC:ドライブのまま、自分が指定したゲームだけを移動できる。
Steam Moverのダウンロードはこちら。(編集部注:Steam公式のソフトではありません。使用は自己責任でお願いします。)
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