9月17日、ヤフーとYahoo! JAPANグループのIDCフロンティアは、福島県白河市にある白河データセンターに新たに3号棟を新設することを発表した。建設規模は1棟50ラック・全6棟で構成される計300ラック規模となり、10月1日に着工。2016年2月の竣工を予定している。
今回発表された白河データセンターの3号棟はYahoo! JAPAN向けの提供を予定しており、Yahoo! JAPANが保有するビッグデータを活用するための処理基盤としての位置づけを持つという。1社専用にすることで、機器の画一化と動作環境を絞り込み、設備の許容範囲を小さくする。これにより、建物の工期の短縮と効率の高いサーバーの収容を実現するという。
3号棟は需要に応じて建設を行なうモジュール方式を採用。複数の建屋型から平屋型にダウンサイズすることで、工期を通常の1年から半年に短縮しているという。また、複数に分割した建造物を現地で組み立てる建築方法を採用し、小規模モジュール単位で段階的な施工することで建設コストの削減も実現しているとのこと。
Yahoo! JAPANでは将来的な増棟を見越し、優先買取権を有する約2万㎡の隣接地取得に向け、所有する福島県と調整を進めているという。さらに、今後1年間で新卒、中途合わせ200人以上のエンジニア職(インフラエンジニア等)を採用していく予定となっている。