3機種とも目新しさは感じにくい?
それぞれ“らしい”機能は豊富
ここからは3機種に搭載されているカメラの独自機能を見ていく。まずXperia A4だが、カメラに力を入れているだけあって、機能、設定が充実し、遊び心もある。他のスマホでカメラに不満があるときは、次の機種候補にXperiaシリーズを入れたいところ。ただXperiaシリーズを使い続けていると目新しさを感じにくい。
細かく設定をしたいのなら、マニュアルモードを使う。豊富なシーンセレクションもこちらだ。Xperiaらしいカメラの楽しさを感じたいのならスタイルポートレートやフェイスインピクチャー、サウンドフォト、ARファンを使ってみよう。人物写真や被写体に変わった加工ができる。
Galaxy S6には上級者向けのプロモードがある。これもカメラ機能にこだわりを持つユーザーに試してほしい機能だ。とくに焦点距離、色調を細かく調整できるのはカメラ重視派にはうれしいのではないか。また設定自体、大変細かく調整できる。
選択フォーカス、スローモーション、ファストモーション、バーチャルショット(被写体をいろんな角度から撮り合成できる)といった、Galaxyらしい撮影モードも引き続き搭載している。
AQUOS EVERはわかりやすさ重視のUI。特にカメラのモードを選ぶときに、タイル状のメニューが表示され、どんな機能なのか一目で判断できる。AQUOSらしい「銀残し」撮影、全天球撮影、定点撮影に便利なタイムラプスのほか、歴代機種でもおなじみの翻訳ファインダー、検索ファインダー、手鏡モードがある。
設定を開けば被写体に最適な設定で撮れるフレーミングアドバイザー、暗所をきれいに撮れるNightCatchと、これまたAQUOSの定番機能をしっかり搭載。新機能というほど派手なものは無いが、独自性は十分感じられる。
Galaxy S6が勝利
Xperia A4も見方次第で◎
今回の勝ちはGalaxy S6。実写比較で3連続リードしたのは大きい。大きな弱点も見当たらず、サクサク撮れて、独自性もあり、撮影してもキレイと強い。
ただXperia A4も劣ってはいない。実写比較でもユーザーの主観での判断ではクッキリ鮮明な画像は支持を集めるかもしれない。
AQUOS EVERはカメラの起動時間、インカメラの画像で、スペックが低いのが災いしたかもしれない。スペックや価格を考えると許容範囲だが、なかなか他の2機種を上回ることができない。
次回は最後となるスタミナ比較。3機種とも実績のあるシリーズだが、バッテリー容量自体は2500mAh前後とあまり大きくはない。それでも良い成績が出るのか気になるところだ。
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