ファンにはうれしいかもしれないが
文字盤のロゴはいらない!?
筆者の購入したモデルは、クォーツ駆動でシャンペンゴールドの文字盤に時・分・秒の3針と4時半位置にカレンダー表示、12時位置に喜一澤のブランドタグと同じ印字がされている。
腕時計バンドも本体文字盤とのカラーバランスを考慮した薄いベージュ色の帆布だ。今はない一澤帆布製のバンドと同じように、お約束の喜一澤ブランド・ロゴ・タグシールが、サイズ調整バンド穴の上に丁寧に縫い込まれている。
残念ながら、腕時計を普通に腕に装着して現在時刻を見た時に、帆布バンド上の喜一澤タグシールと文字盤上の12時位置の喜一澤印字の2つが同時に視界に飛び込んで来る。
ファンにはうれしい反面、この景観はどうかと思う。帆布製バンドの存在感を立たせるためにも、この際、文字盤上の喜一澤ロゴは削除してしまうのが正解だ。
腕時計本体の裏側に商標と列んで喜一澤ブランドロゴが刻印されているので、ブランドの価値主張としてはそれだけで十分。
残念ながら、喜一澤の腕時計は、主役が帆布製のバンドであり、腕時計本体のクオリティーはそれほど高くはない。クォーツ駆動の秒針が、秒を刻む時に文字盤上の“秒マーカー”(秒のしるし)の真上で停止しないのがひとつのいい例だ。
60~70年代風のアイテムと組み合わせると最高!
誰が見ても極めて低コストの腕時計だが、筆者が気に入ってるのは腕時計の表面処理だ。パッケージから出したばかりだが、使い込んだ愛器のようにエイジド(Aged:経年自然変化的なダメージ処理)処理が施され、不必要な反射やテカりが無く時刻の視認性に優れている。また当初からラフに使え、精神的負荷のオフロードに役だっている。
喜一澤腕時計は、帆布バンドと独特のタグがオールディーズな雰囲気を醸し出し、極めてセンスよくオシャレなイメージだ。
軽量な帆布製バンドであることも影響しているが、常に腕に装着していてもほとんど苦にならず腕時計に慣れていない若い世代にもおすすめだ。
今回の衝動買い
アイテム:京都「喜一澤」製 腕時計(帆布バンド付き)
価格:マルイにて約7000円で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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