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かさばらないセカンドPCで、すべてのディスプレーをパソコンに‼!

すでにパソコン持ち歩いている人へ、スティックPCもあるといいよ

2015年08月17日 16時00分更新

文● ASCII.jp

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スティックPCとぜひ一緒に組み合わせたいオプションは?

 シンプルで使い方がアイデア次第で大きく広がるスティックPCだ。となると重要になるのは組み合わせるアクセサリー。これがあると便利なのではないか? というのを考えてみたので、最後に参考にしてほしい。

1. セルフパワーのUSBハブ
 ideacentre Stick 300を買うなら、ぜひ同時購入を検討したいのがこれ。付属のAll-in-One Media Keyboardは独自無線規格で接続するタイプなので、パソコンのUSB端子に専用ドングルを接続する必要がある。しかし、これだと1個しかないUSB端子が埋まってしまうので、USBメモリーの内容を見たいだけでも端子の差し替えが必要になってしまう。これは手間だ。そこで拡張用の端子を確保するため、USBハブを追加したいというのが一つ。

フルサイズのUSB端子を持つが、キーボード用の無線アダプターが占有されてしまうので、ハブはあったほうがいい周辺機器。

 ただし単体ではコンパクトなスティックPCも有線で機器をつなぐと途端に取り回しに苦労する。この際、セルフパワーのUSBハブとショートタイプのケーブルを組み合わせ、ハブからideacentre Stick 300の電源をとるようにすると、ケーブル回りも比較的シンプルに収められる。USBハブ付属のACアダプターはケーブルも比較的長めなので、テレビから電源が遠い場合でも割と重宝する。ただし供給電力の関係か、ハブからスティックPCに給電すると、別のUSB端子に接続した周辺機器を認識しない場合もあった。このあたりはあくまでも自己責任で、ということになる。

USBハブの例。本体の動作だけであれば、USB端子からideacentre Stick 300用の電源をとるのでも問題なさそうだった。

2. net.USB対応ネットワーク機器
 net.USBはUSB機器を無線LAN経由で接続できる規格。単体のコンバーターだけでなく、ルーターやNASに組み込んだタイプの製品も存在する。プリンターや光学ドライブ、TVキャプチャーユニットなども接続できる。同規格に対応した無線LANルーター「WN-AC1600DGR3」を使って、試したところMIDIキーボード(Roland A-49)なども認識した。遅延などがちょっと心配だが、うまく活用すれば、かなり離れた場所にあるスティックPCも操作できそうだ。

net.USBに対応した無線LANルーター「WN-AC1600DGR3」。

net.USB経由でUSB機器を接続する際には専用ユーティリティが必要。

3. 無線対応ストレージ
 本体ストレージは32GBとかなり限られているので、データ保存用の周辺機器はぜひほしいポイント。本体にはmicroSDカードスロットがあるので、これを使う手もあるが、自宅で使用するなら、ネットワークストレージ(NAS)が便利だろう。

バッファローの無線HDD「HDW-PDU3」シリーズ

 ただし外出先でのヘビーな活用を考えているのなら、自宅の母艦のバックアップ用途も考慮して、Wi-Fi内蔵のポータブルHDDの導入を検討してみるのもありかもしれない。バッファローの「MiniStation Air」の場合、500GBのモデルで1万円台後半、1TBモデルなら2万円台前半で入手できる。また、アイ・オー・データ機器の「CDレコ」シリーズやパイオニアの「BDR-WFS05J」のように無線タイプの光学ドライブとおいう選択肢もある(無線経由でのDVD再生は若干厳しい印象もあるが……)。

ケーブル回りの煩雑さがなく、周辺機器を活用できるよう考えたい

 スティックPCは単体ではコンパクトだが、いろいろな用途をこなそうとするとケーブルの取り回しが煩雑になってしまう。無線対応の周辺機器、Wi-Fi、クラウドストレージの活用などはそのためにぜひ活用したい。ただ製品のコンセプトを考えると、あまり欲張りすぎず、ネット動画専用など、特化して使うほうがよさそうだ。何でもできるからといった、何にでも使う必要はない。dアニメストアとニコニコ動画の再生専用パソコンとして数日運用してみたが、かなり快適だった。

 長時間Wi-Fi接続をしていると極端な速度低下が起こるケースがあった(再起動などで問題は回避できた)が、動作も不満ない程度に安定していた。手を出しやすい価格であることもあるので、まだスティックPCを体験したことがないという人はぜひ1度体験してほしい。

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