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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第417回

猫宅訪問! 古い民家にぴったりの兄弟猫「あずき」と「ささげ」

2015年07月31日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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猫写真にマッチするレトロな雰囲気の家がいい!

 実はこのおうち、リフォームしたばかりの築50年ほどの家で、そのリフォームもレトロ感を生かした風合いで行なわれており、その上、小嶋さんが昭和なテイストが好きなものだから、いろいろとマッチしてるのだ。

 柱や床は黒くて(正確には焦げ茶色)、そこに昭和ものの古い木の戸棚がはまっているものだから、窓からの光のみを使って撮ると光の当たらない箇所が漆黒となり、猫と古い戸棚だけが浮いてきて、すごく印象的になる。簡単にいえば白と黒のコントラストがカッコいいのだ。

なんてことない光景なのだけど、背景が黒く締まっていることで猫の存在感が増すのだ。あ、背景が暗くて猫が白いときは露出に注意。これは-1.7の露出補正をかけて撮っております(2015年7月 オリンパス OM-D E-M1)

なんてことない光景なのだけど、背景が黒く締まっていることで猫の存在感が増すのだ。あ、背景が暗くて猫が白いときは露出に注意。これは-1.7の露出補正をかけて撮っております(2015年7月 オリンパス OM-D E-M1)

 究極がこれ。

 普通の古い民家なのに、壁やテーブルの素材とシンプルさに猫がすごく似合ってる。テーブルでごろんとくつろいでるのは「あずき」。

 あまりに渋いのでトーンを抑えめに、雰囲気を生かして撮ってみた。これはカッコいい。

この静かな背景に猫がすごく似合ってて、気持ちよさそうに寝てる写真になった。猫はどこででもくつろぐ分、その場所によって写真の雰囲気ががらっと変わるのだ。それが面白い(2015年7月 パナソニック LUMIX DMC-CM1)

この静かな背景に猫がすごく似合ってて、気持ちよさそうに寝てる写真になった。猫はどこででもくつろぐ分、その場所によって写真の雰囲気ががらっと変わるのだ。それが面白い(2015年7月 パナソニック LUMIX DMC-CM1)

 にしても、こういうおうちに日本風の猫って似合いますな。

 猫宅訪問は何度かさせてもらっているけれども、飼い猫の写真って、猫のみならず、背景となる家の様子と合わせて個性が生まれるのだなと思わされます。

 さて、せっかくくつろいでいるので顔のアップを撮ろうとしたら、いきなり「カリッ」という音が。

 どうやら迫ってくるレンズフードに反応して手が出てしまったらしい。おかげでこんな右ストレートの瞬間が撮れたのでありました。 

最後の1枚は右ストレート。不用意に近づいたら、レンズフードにパンチされたのであった。ファインダーを覗いたので一瞬何が起きたかわからなかったほど(2015年7月 オリンパス OM-D E-M1)

最後の1枚は右ストレート。不用意に近づいたら、レンズフードにパンチされたのであった。ファインダーを覗いたので一瞬何が起きたかわからなかったほど(2015年7月 オリンパス OM-D E-M1)

 そんなわけで、「猫宅訪問」シリーズ、まだまだ訪問させてくださる方、募集しております。

 追記:8月1日から31日まで田無駅近くの「なおきち」というカフェの壁面で簡単な猫写真展やります(詳しくはこちらを参照)。お近くの方はお茶ついでにぜひお寄りくださいませ。。

■Amazon.co.jpで購入


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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