「System x」「Flex System」対応、ファーム更新やOS/ハイパーバイザ自動導入など
レノボ、サーバー管理ソフトウェア「Lenovo XClarity」を発売
2015年07月29日 14時00分更新
レノボ・ジャパンは7月28日、「System x」x86サーバーおよび「Flex System」のハードウェア管理に特化した管理ソフトウェア「Lenovo XClarity Administrator」を発表した。作業効率の高いGUIを備えるほか、REST APIや「Windows Power Shell」「VMware vCenter」を介して外部管理製品との連携も可能。
XClarity Administratorは、インベントリの自動検出や監視、ファームウェア更新、構成パターンおよびプロファイルの作成/適用、OS/ハイパーバイザのベアメタルプロビジョニングなどの機能を備えるシステム管理ソフト(仮想アプライアンス)。こうしたサーバー管理作業が数分でできるという。
管理対象サーバーにはソフトウェアを導入する必要がなく、複数台のサーバー管理/監視を一元的に実行できる。手作業の場合と比較して、最大で95%(レノボ調べ)の作業時間削減が図られるとしている。
GUIはHTML5ベースで、データセンターにおけるタブレットによる管理作業に対応している。また、仮想化環境(VMware、Hyper-V環境)の管理製品との連携プラグイン「XClarity Integrator for VMware vCenter/Microsoft System Center」が用意されている。これら仮想化環境との連携で、ハードウェア障害の予兆が検知された場合には、ワークロードをクラスタ内の他のサーバーにマイグレーションして、ワークロードのダウンタイムを低減することもできる。
レノボでは今後、IBMのシステム管理ソフトである「IBM Systems Director」や「IBM Flex System Manager」をXClarityに一本化していく方針。これにより、x86サーバー機器だけでなく、レノボのToRスイッチなど周辺機器にも対象を拡大していく。
XClarity Administratorの年間サブスクリプション価格(税抜、サポート付き)は、管理サーバー1台あたり2万5000円から。また、XClarity Integratorsをバンドルした「XClarity Administrator Proエディション」は、4万3000円から。なお、上述したIBMの管理ソフト2製品を利用している場合、有効なサブスクリプション期間内であればXClarityを無償で利用できる。