猫に近寄れた時、あえてアップではなく
広角で背景を入れる撮り方もいい
この公園には何匹かいたけれども、一番近寄らせてくれたのが白黒のハチワレ。
最初は草むらの中に隠れてたのでそっと上から撮ったりしてみたのである。
しばらくすると広場にひょっこり出てきてくれたので、撮りながらちょっとずつ近寄る。
近寄れたときにどう撮るか。
望遠で顔のアップを撮ってもいいけど、広角で背景も一緒に撮るのもまたよし。
モニターを開いて低い位置から、猫を見上げる感じで背景をいれつつ撮ってみた。
背景に洋館を……いや洋館でも何でもなくて実は単なるトイレなんだが、ちょっとしたアクセントに。
この公園ではあと2匹見かけた。
1匹はちょっと風邪を引いているらしく、目やにや鼻水がひどかったので、その姿を撮るのは悪いかなと思って撫でるだけに。
もう1匹は黒猫。
曇天下の黒猫ってほんとに真っ黒で難しいのだが、水飲み場(といっても今は塞がれてて水は出ないのだが)にちょこんと座った姿がさまになってたのでちょいと撮影。
相変わらずいいタイミングで目を開けてくれないのだが、代わりに舌がペロリとしたのでよし。
こういうとこにいてくれると、洋風庭園にいる猫って感じでよいのである。
実はこのあと、別の公園や路地でもたくさんの猫と出会ったのであった。猫がいそうな街だなと思って散策したのだけど、やはりいそうなところにはいるものですな。
個人的には、梅雨時の曇り空は嫌いじゃない。湿った土や新緑の緑がじとっとしてていい色が出るし、猫も炎天下と違って涼しげな顔で顔を出してくれる。
この季節、日が差していると猫は日陰にばかりいたがるけど(暑いからしょうがない)、曇っていればいろんなところに顔を出してくれるというのもある。
それはそれでよいものである。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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