ナノサイズの微粒子が主成分の
セラミックグリス
シリコンでもシルバーでもない、セラミックグリスを試してみた。カタログスペックの熱伝導率は5.1W/m・Kと申し分ないが、結果を見るとBIOS読みで40度、サーモグラフィーで41.1度になった。
これまでのグリスと比べると温度が高いのはやや謎ではあるが、「A10-6800K」くらいの発熱ならこれでもOKといったところだろうか。
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非腐食性、低劣化仕様の
メタルフリーグリス
スペックは非公開だが、過去に発売された大容量10gモデルのスペックと同じなら熱伝導率は8.5W/m・K。やや硬めで粘り気があるので糸を引きやすいので、塗布にはコツがいる。ただ、ヘラで伸ばすのにはイイ感じの粘度だった。
BIOS読みでは39度、サーモグラフィーで36.9度と良好な結果になった。低劣化仕様とあるので、サーバーなど長期間CPUを変更しないような運用にいいだろう。
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台湾とロシアのナノ技術で開発した
ナノダイヤモンドグリス
ナノでダイヤモンドと心くすぐるキーワードのグリス。約1500円と高価だが自作マニアの間ではやたら評判がいいのでチェックすることにした。グリスはとても伸ばしやすく、Arctic Silver 5に似た印象だった。
温度を見ると、BIOS読みで39度、サーモグラフィーは36.2度で安定した結果だといえる。ただ電源を入れた直後から3分で44度になり、10分時点で上記温度になったため、なじませる必要はありそうだ。今度からこれにしてみようかしら。
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次回はシートタイプを検証
以上、さまざまなタイプのCPUグリスをチェックしてきた。ベストバイは「ナノダイヤモンドグリスDX1」か「Arctic Silver 5」といった結果になった。大型CPUクーラーだと結果が変化しそうなので、爆熱CPUとセットでまたトライしてみたいものだ。次回はCPU用の熱伝導シートをチェックする。
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