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業界人の《ことば》から 第149回

日本のデジタル情報遅れている、街中の情報1割に満たない

2015年06月24日 14時33分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

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NTTの鵜浦博夫社長のプレミアムWi-Fi構想とは

 NTTの鵜浦博夫社長は、具体的なシーンとして、スタジアム内でWi-Fiを活用した「プレミアムWi-Fi」の構想を語る。

日本電信電話 代表取締役社長の鵜浦博夫氏

 鵜浦社長は「スタジアムを訪れた8万人全員がWi-Fiに接続して、そこにリッチコンテンツを配信する環境を実現するのは難しいが、事前登録制や、ファンクラブに限定した形で、IDを付与し、これらのユーザーに対して、特別なコンテンツを配信するといったプレミアムWi-Fiサービスを提供することができる。日本人でも、外国人でも、どんなデバイスを持っていても、楽しむことができるサービスを提供する。そして、ここでどんなコンテンツを配信するのかは、コンテンツを持つパートナーとの連携になる。新たなパートナーシップが生まれることになるだろう」とする。

高齢者・障害者・外国人などを想定し、必要な情報を必要なときに出す

 安心・安全分野では、可視光通信、監視カメラ、画像認識技術などによる映像モニタリングシステムと、サイバーセキュリティ技術などをベースに、必要な情報を、必要な時に手に入れることができるサービスを提供す。訪日外国人や高齢者、障害者などを含め、誰にでも、やさしい社会を実現することを目指すという。

クラウドと組み合わせ、ほしいときにほしい上を提供

 多言語翻訳技術によって、様々な国の言葉で情報を提供。災害時にも、デジタルサイネージを利用した情報提供を実現できるという。また、画像認識技術によって、迷子を短時間に探し出すといったソリューションの実現にも取り組み、安心・安全な暮らしを支えることを目指す。

 さらに、これらの実績をもとに、両社では、スマートシティなどのまちづくり分野においても連携を図り、地域の発展に貢献するとともに、これをベースに海外展開できるモデルづくりにも取り組む考えも示した。

 「単に新たな技術を活用して、新たなサービスを作るというのではなく、既存の技術の組み合わせによって、新たなサービスを創出するといったことにも取り組みたい」(パナソニックの津賀一宏社長)という。

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