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時刻表は旅のバイブルだ!

楽しい時刻表がデジタル化したらチョー楽しくなる!

2015年07月01日 11時00分更新

文● 杉山淳一 編集●飯島恵里子/ASCII.jp

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タップ操作は難読駅名の検索がはかどるUIなのだ

 「これと比べてみよう」と、ドロイドさんは「携帯全国時刻表」を持ってきた。「渋いっ」杉山の目が光る。携帯全国時刻表は、交通新聞社が発行している手のひらに載るサイズの時刻表。ただし内容は西日本の路線が中心で、関西圏のJR全駅全列車を収録しつつ、それ以外の地域は所要駅、主要列車に絞って小型化を実現している。つまり東京ではあんまり見かけない。

左からJR時刻表、Nexus 7、携帯全国時刻表。厚さは歴然

 「乗ったことのない路線に乗ってみたり、お気に入りの山陰本線に乗ったり。あと、中国山地の路線が気になっています。実はゴールデンウィークも、萩・石見空港から益田へ出て、山陰線で江津、そこから三江線、芸備線、伯備線を乗り継いで岡山へ出て、新幹線で京都に行きました。あ、そういえば芸備線のトイレが壊れていて困って(略)」

 なんという帰省ルート……。いま流行りつつある「エクストリーム出社」の帰省版「エクストリーム帰省」である。

 旅に出るときに、乗り換えアプリではなく時刻表を使う理由は、自由な旅に対応できるからだという。カチッと行き先や時間を決めず途中のどこかで降りてみようか、そこで1本遅らせると乗り継ぎはどうなるだろう……そんなプランの場合、検索アプリだと、いちいち乗車区間ごとに検索する手間がかかる。時刻表なら、ひとつのページでその路線の列車を一覧できて、選びやすい。

 「乗り換え検索アプリだと、早い、安い、時間が短いルートしか出ないけど、時刻表なら遠回りや寄り道するルートが見えてきます。そこが旅でしょう」

 そんなドロイドさんに、デジタル JR時刻表を使った感想を聞いてみた。

 「どこかに行くから調べる、ではなくて、どこに行こうかなって感覚がいい。私は歴史も好きだから、歴史上の有名な地名と同じ駅があると降りたくなる。だから、地図上の駅名をタップすると時刻表が呼び出せる機能も良いですね。テキストを入力する必要がないので、読めない漢字の駅名も目的地にできるし。漢字が読めない駅を乗り換えアプリで検索するって、けっこう難しいんですよね」

さくいん地図で駅や路線名を指定して時刻表を表示できる

 なるほど……。ぶらり旅だから、無名の小さな駅にも寄ってみたい。さくいん地図を見て、近くにあるこの駅とこの駅に寄りたい、というルート作りも、さくいん地図と時刻表が必要なのか。

 「さくいん地図も時刻ページも、拡大表示機能が助かりますね。小型の時刻表だと小さくて見づらいし。本当は大型時刻表を持っていきたいんですけど、いまはノートPCも持っていくので、荷物が重くなってしまう。例えばNexus 7は340g、旅先で大型時刻表並みの情報が自分のタブレットに収まるメリットは大きい。

デジタル JR時刻表のトップ表示。ブックマークは12個までトップに表示される

拡大や縮小が可能な時刻表表示。駅名や列車を長押しすると背景が色つき表示になる

 UIとしては「ブックマーク」と「マーカー機能」があなどれない。調べた結果を画面右上の★マークをタップすると、ブックマークとして保存できる。合計24個まで保存でき、そのうち12個まではアプリを起動したトップ画面に表示される。また好みの列車や駅を長押しすると、その一列がマーカーを引いたような状態になる。デジタル JR時刻表がウリにしている「カスタマイズできる時刻表」として、地味ですがこの機能は便利です。

 ちょっと残念なのが、AndroidのOSが4.4までというところ。最新の機種、機能を使うべく最新のOSにアップデートしているので、今後のアップデートを期待!」

寄り道好きのドロイドさんはここに注目!

  • 普段自分が利用しているタブレットにJR時刻表とMY LINE 東京時刻表=約2kgを持ち歩ける
  • 難しい漢字の駅も文字入力不要でさくいん地図からタップ操作で検索
  • 検索結果をブックマークして、トップ画面から即アクセス
  • マーカー機能で目的の列車や駅に目印を付けられる

(次ページ「3路線1画面で眺めると、妄想鉄道旅行がはかどりすぎる!」へ続く)

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