このページの本文へ

新世代ASICと業界最大を謳う3.84TB SSDを採用

オールフラッシュのハイエンド「HP 3PAR StoreServ 20000」

2015年06月18日 16時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

6月18日、日本ヒュレーット・パッカードはエンタープライズ向けストレージ「HP 3PAR StoreServ 20000」を発表した。新世代の高速ASICを採用し、性能に磨きをかけつつ、業界最大を謳う3.84TB cMLC SSDの採用で容量単価を低減した。

GB単価1.5ドルのコスト単価を実現

 HP 3PAR StoreServシリーズは、HPのメインストリームとなるエンタープライズ向けストレージ。独自ASICと3PAR OSによるインラインの重複排除が可能で、x86サーバーベースのエントリモデルと一線を画する性能と多彩な機能を持つ。

 今回発表されたHP 3PAR StoreServ 20000は、既存のハイエンド機種「HP 3PAR StoreServ 10000」を置き換える新モデルで、HDDとSSDを同居できるコンバージドフラッシュアレイの「HP 3PAR 20800」とオールフラッシュアレイの「HP 3PAR StoreServ 20850」の2モデルが用意される。ブロックアクセスとファイルアクセスに対応するユニファイドストレージとして提供され、ブロック・ファイルともにASICでのインラインで重複排除が可能になっている。

オールフラッシュアレイの「HP 3PAR StoreServ 20850」

 HP 3PAR StoreServの特徴であるASICは、今回第5世代の「HP 3PAR Gen5 Thin Express ASIC」を採用。システムあたりの最大利用容量を15PBに対応し、200マイクロ秒未満というレイテンシで安定した書き込みが可能になる。また、フラッシュに最適化されたデータレイアウトで、RAID6でありながら、RAID1に近い高い性能を提供。さらにホストからのデータ完全性を保証する「Persistent Checksum」を新たに搭載し、対応HBAと組み合わせデータエラーの排除を確実に行なうという。

第5世代の新ASICにより、パフォーマンスや信頼性を強化

 HP 3PAR StoreServ 20000の最大の特徴は、業界最高を謳う3.84TB cMLC SSDの採用による容量単価の低減。従来2ドルだったフラッシュのGB単価を、25%減の1.5ドルにまで引き下げ、1万回転SAS HDDと同程度の高いコストパフォーマンスの製品を提供する。また、HP 3PAR独自の「Adaptive Sparing」技術により、2Uユニットあたりの論理容量で最大280TBを実現し、ラックあたりで15PBまで拡張できる。

業界最高クラスのSSD採用で高密度実装を実現

 性能に関しては、ミリ秒未満のレイテンシーで、最大320万IOPS(8KBブロック、100%ランダムで読み込んだ場合)を実現。5年のパーツ保証も提供され、エンタープライズ企業でも安心して採用できるとのこと。

 日本HP HPストレージ事業統括本部 ストレージマーケティング本部 カテゴリーマネージャ 加藤茂樹氏は、フラッシュテクノロジーが2年で密度は9.5倍向上、GB単価も75%減少していると指摘。こうした技術革新の激しい業界でありながら、「3PARのコアテクノロジーはフラッシュに最適化されているので、新しい技術に対応できる」とアピールした。

日本ヒューレット・パッカード エンタープライズグループ事業統括 HPストレージ事業統括本部 ストレージマーケティング本部 カテゴリーマネージャ 加藤茂樹氏

 さらに無停止・双方向のデータ移行を可能にする「3PAR Peer Motion」を用いることで、ワークロードを適切なストレージに振り分けたり、3PAR同士での非同期のストリーミングリモートコピーも可能。「データセンターにこれ1台入れていただければ、ほとんどのエンタープライズのニーズは満たすことができる」と加藤氏はワークロード統合化のメリットをアピールする。

ハイエンドストレージにも高いビジネス俊敏性を

 日本HP HPストレージ事業統括本部の福岡栄司氏は、HPが目指すNew Style of Businessの実現においてはTCO削減、高密度・高性能拡張、高信頼性、ビジネス俊敏性などが不可欠と説明。今回のHP 3PAR StoreServ 20000では従来型が主流のハイエンドストレージ分野においても、こうしたニーズを確実に満たすとアピールした。

日本ヒューレット・パッカード エンタープライズグループ事業統括 HPストレージ事業統括本部 事業統括本部長 福岡英治氏

 HP 3PAR StoreServ 20000の価格はコンバージド型の20800が4427万円7000円~、オールフラッシュ型の20850が6279万7000円~。HPが資産として保有し、オンプレミス型て提供する「HPフレキシブルキャパシティ」に対応し、初期投資の削減と使った分だけの従量課金で利用できる。

■関連サイト

カテゴリートップへ

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    “VMwareショック”余波、IaaSベンダー撤退も/本音は「拒否したい」時間外の業務連絡/IT部門のデータメンテ疲れの声、ほか

  2. 2位

    データセンター

    首都圏のデータセンター枯渇、電力コストの高騰、エンジニア不足 課題から考える最新データセンター選び

  3. 3位

    デジタル

    なぜ大企業でkintoneの導入が増えているのか? DX推進と「脱・属人化」を実現するエンプラパートナーに聞いた

  4. 4位

    TECH

    【提言】「VPNの安全性」が通用しない時代 ZTNAへの困難な移行を経営層はサポートせよ

  5. 5位

    TECH

    自律的に動けないメンバーを持つくらいなら、一人で全部やったほうが幸せに働ける「管理職の憂鬱」に関する調査

  6. 6位

    TECH

    IT人材の約半数が「静かな退職」 正当に評価されないし心身の健康を優先

  7. 7位

    デジタル

    地方テレビ局が生成AIで記事作成を爆速に でもその裏で“10倍増えた”業務とは?

  8. 8位

    ビジネス

    トヨタ自動車はBacklogのAIアシスタントをこう使っている “現場の知見”を貯めるAI用データベースに

  9. 9位

    ビジネス・開発

    “保守地獄”からSEを解放する 富士通がソフトウェア改修の全工程をマルチエージェントで自動化

  10. 10位

    ビジネス

    行政DXを超え、デジタルで市民の力を引き出す“地域社会DX”へ 兵庫県豊岡市の挑戦

集計期間:
2026年02月24日~2026年03月02日
  • 角川アスキー総合研究所