肝心の性能はどうだろう
ここまでDrobo 5Nを専門知識も不要で、容量を後から追加できる柔軟性を備えているストレージとして褒めちぎってきた。しかし、性能(転送速度)もストレージの重要な要素である。BeyondRAIDの高度で複雑処理を行なっている以上、性能はそれなりなのでは? 評価前には、そのような不安があった。
またまた結論から言うと、これはまったくの杞憂であった。Windows 8.1のエクスプローラーでWindows→Drobo 5N、Drobo 5N→Windows両方向のファイルコピーを実施してみたが、コンスタントに70MB/sec台の転送速度が出ていることを確認した。Windows 8.1のGigabit Ethernetでこの値なら、申し分ないだろう。
またDrobo 5N側をHDD 2台(RAID 1相当、低負荷)、HDD 5台(RAID 5相当、パリティ計算が必要で高負荷)の両方の条件で試したが、大きな差は認められなかった。
同じネットワーク環境で、Drobo 5Nの前世代であるDrobo FSを使用した場合、両方向の転送速度は25~30MB/sec程度となる。両者の見た目はほとんど変わらないが、性能面はざっくり3倍になっているというわけだ。
性能がイマイチというのは、以前のDroboシリーズにおける弱点であった。しかしDrobo 5Nでは、その弱点も解消されたことで、個人用NASとしてのベストバイ度がさらに上がったように感じた。
次回は、USB 3.0/Thunderbolt接続の「Drobo 5D」を紹介する。
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