この記事は『精度はかなり正確! 睡眠を自動検知する心拍計「Fitbit Charge HR」』の続きとなる記事です。前編と合わせてご覧ください。
リストウォッチ型活動量計の新製品「Fitbit Charge HR」を装着して、Ingressをやってみました。Fitbit Charge HRは、光学式心拍センサーを内蔵したライフロガーで、歩数や睡眠状態のモニターだけでなく、心拍数に基づいたカロリー消費量もわかります。
「新種のフィットネスアプリ」と呼ばれるIngressは、果たしてどれくらい効くのでしょうか?
盛り上がる! 数値はあくまで目安だけど
結論から言って、テスト初日はノリにノッてに30万AP以上を稼いでしまいました。もっと稼ぐ方もいらっしゃるでしょうけど、これは個人的に1日の最高値です。Fitbit Charge HRは、Ingressを盛り上げるガジェットとして効くと言ってよさそうです。
理由は簡単で、スピードメーターのある自転車とない自転車のように、モチベーションの質が違うわけです。心拍数や消費カロリーのような生体データをリアルタイムでモニターしながらのプレイは、我々ギークにさまざまな想像力を与えてくれます。
ただ、その数値の信頼性が気になったので、JAWBONE UP moveと同時に装着し、1日Ingressをプレイしながらテストしてみました。結果を比べてみると歩数も、歩行距離も、カロリー消費量も、数字が随分と違います。
まず歩数のカウント誤差があります。これはセンサーの個体差や使用者の動きの癖もあったりするのでしょうが、私の場合はFitbit Charge HRの方がアンダーに出ます。仮にUP moveの方が正確であっても、1日使って1617歩の差なら、せいぜい5%程度の誤差。許せる範囲と考えます。
そしてGPSを内蔵しない活動量計の歩行距離は、さらに目安に過ぎません。なにしろユーザーが設定した歩幅に、誤差のある歩数をかけただけの数字ですから。
でもIngressをプレイする場合は、ちょっと面白い発見をしました。
たとえば補給目的でポータルをハックするだけの日は、次のポータル目指して移動するだけ。逆にポータルの破壊やレゾネーターの設置は、立ち止まってちょこまか動きながらやることになります。
活動量計が示す歩行距離より、GPSで計測した歩行距離の方が長い。つまり歩幅が長くなっているんですね。逆にポータルの破壊やレゾネーターの設置を織り交ぜて行なった日は、同じ場所でウロウロしているわけですから、GPSで計測した距離は伸びません。
(次ページでは、「カロリーにも誤差が出る?」)