CA Technologiesとコンピューターサイエンス(CSC)は5月21日、次世代のIBMメインフレーム技術者育成を支援する「メインフレーム・アカデミー」を、日本国内で今年7月から開講すると発表した。メインフレーム技術者の初級教育用に体系化/開発された同アカデミーは、すでに欧米各国で成果を上げているという。
メインフレーム技術者の不足は、世界的な課題となっている。その一方で、過去からのメインフレーム資産を継続使用したいというニーズは、金融、製造、公共など幅広い業界で今なお根強くある。IBMメインフレームの管理製品を提供するCAでは、この問題に取り組むべく、2011年から北米などでメインフレーム・アカデミーを提供してきた。今回、IBMメインフレームによる基盤構築支援などを手がけるCSCとともに、日本国内での提供も開始する。
メインフレーム・アカデミーのプログラムは、8日間の「コア1」と5日間の「コア2」の2コースにより、入門者向けの包括的なカリキュラムが構成される。専任講師による集合研修のほか、実機環境を使った実業務シナリオベースの実習、Eラーニングによる自己学習といった形式でカリキュラムを進めることで、新入社員などでも基本的なメインフレーム操作が単独でできるようになる。修了者には認定証も発行される。
コア1コースの第1回は7月に実施され、z/OSやデータ管理システムの概要、TSO/ISPFの基本操作と上級概念、JCLのオンデマンド演習およびエラー対応などのプログラムが提供される。
1名あたりの受講費用(税抜)は、コア1が65万1000円、コア2が44万5000円、両コースで99万2000円。