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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第407回

カラッとした海辺と、ジトっとした森の神社猫たち

2015年05月22日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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猫は1匹見つけると、その後いっぱい見つかる!

 実はこの神社、猫が結構いたのである。1匹見つけると2匹目以降は比較的楽に目につくの法則がまたもや発動。ほんとは、散歩に来てた近所に住んでるおばさまに教えてもらったんだけど。

 そして古い石橋のたもとに猫発見。古い場所好きとしては最高のシチュエーションである。

 参拝客があまりこないエリアなのもまた侘びててよし。

石橋のたもとをゆっくり歩いてた猫。ちょっと精悍な感じがよい。このあたりは参拝客も少ないので猫的にものんびり過ごせてよいのだろうな(2015年5月 オリンパス OM-D E-M1)

石橋のたもとをゆっくり歩いてた猫。ちょっと精悍な感じがよい。このあたりは参拝客も少ないので猫的にものんびり過ごせてよいのだろうな(2015年5月 オリンパス OM-D E-M1)

 ついでにもう1枚。

 こちらはまた別の木の根元。じっとあたりを伺ってる。

 こちらは猫を脅かさないよう、そーっと場所を移動しながら、見通しの良い場所を探す。

 猫は人から隠れてるわけで、普通に目をやったのでは枝や葉が邪魔でよく見えないのだ。

 高さを変え、角度を変え、見つけたのがこの場所。

 ちょっとニヒルな大人の顔付き。

ちょっと斜に構えたニヒルなキジトラ。みんな、毛並みがきれいで立派。よい日々を送ってそうで何より(2015年5月 オリンパス OM-D E-M1)

ちょっと斜に構えたニヒルなキジトラ。みんな、毛並みがきれいで立派。よい日々を送ってそうで何より(2015年5月 オリンパス OM-D E-M1)

 と、はからずも、海が近くてカラッとした場所と、日本らしく湿度が高いじめっとした場所の対比になってしまったが、どちらも神聖な場所である。

 最後は、1日の終わりっぽい夕日な猫写真を。

 高台にある神社に沈みかけてる夕日の日差しが真横からちょっとだけ差し込んだとき、ちょうどそこに猫がいたのだ。

夕日を浴びて赤く染まった神社猫。より赤めに撮ってみた(2015年3月 オリンパス OM-D E-M1)

夕日を浴びて赤く染まった神社猫。より赤めに撮ってみた(2015年3月 オリンパス OM-D E-M1)

 さて今日のポイント。

 今回の写真はどれも16時か17時くらいに撮ったもの。これからどんどん暑くなる時期、猫と出会いたいと思ったら早朝か午後遅くが狙い目。まあ暑い中歩き回るのは人間も大変なので、日差しが傾いた頃、ふらりと散策に出かけると出会えたりするのだ。

 猫散歩は少し涼しくなった午後遅くがお勧め(いやほんとは早朝もいいんだけど、なかなか起きられないので)。

 ただし、難点がひとつある。そんな時刻に鬱蒼とした古社で猫と戯れてると、あっという間に蚊の餌食になるのだ。

 仲のいい猫ボランティアのおばさまも、この時期になると携帯用の蚊取り線香を焚きつつ、虫除けスプレーをふりかけて猫の世話をしている。

 私はいつもふらっと行っちゃうので、いつも蚊に血を吸われては痒い痒いといっております。痒くて手ブレしそうです。

 猫好きのみなさまも蚊にはお気をつけを。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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