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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第128回

LG/京セラ/富士通、3万円台の格安LTEスマホのスタミナは案外◎!?

2015年05月11日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII.jp

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 3万円台のLTE対応格安スマホを様々な角度で検証しているスマホ定点観測。最後となる今回はスタミナチェックと独自機能を紹介する。

Spray

LUCE

ARROWS M01

ARROWSとLUCEが1勝ずつ
Sprayも劣らない結果

 比較している機種はワイモバイルで提供されているLG「Spray 402LG」、mineoで販売している京セラ「LUCE KCP01K」、楽天モバイルなどで購入できるSIMフリーの富士通「ARROWS M01」の3台。まずはスペックのおさらいから。

  Spray
402LG
LUCE
KCP01K
ARROWS M01
メーカー LG Electronics 京セラ 富士通
本体サイズ 約66×128×11mm 約65×132×11.2mm 約67×138×10.9mm
重量 約143g 約139g 約153g
画面サイズ 4.5型 4.5型 4.5型
画面解像度 720×1280ドット 540×960ドット 720×1280ドット
OS Android 4.4.2 Android 4.4.4 Android 4.4.2
CPU クアッドコア 1.2GHz クアッドコア 1.2GHz クアッドコア 1.2GHz
ROM/RAM 8GB/1.5GB 8GB/1.5GB 8GB/1GB
メモリーカード microSDHC(32GB) microSDHC(32GB) microSDHC(32GB)
下り最大通信速度 110Mbps 75Mbps 150Mbps
4G対応周波数 2.5GHz(AXGP)
/2GHz/1.7GHz
/900MHz
2GHz/800MHz 2GHz/1.7GHz
/1.5GHz/800MHz
キャリアアグリゲーション × × ×
VoLTE × × ×
連続通話時間 1000分 1130分 670分
無線LAN 2.4GHz対応 2.4GHz対応 2.4/5GHz対応
テザリング
カメラ画素数 800万画素 800万画素 800万画素
インカメラ 30万画素 200万画素 130万画素
防水/防塵 ×/× ○/○ ○/○
ワンセグ連続視聴 × × ×
フルセグ連続視聴 × × ×
FeliCa × × ×
赤外線通信 × × ×
NFC ×
Bluetooth 4.0 4.0+LE 4.0
MHL(HDMI) × × ×
Miracast × ×
SIM形状 microSIM microSIM microSIM
バッテリー容量 2100mAh 2000mAh 2500mAh
Qi × × ×
カラバリ ホワイト、ピンク、ダークネイビー ブラック ブラック、ホワイト

 スペック面でARROWS 01がまず1勝(関連記事)。続くスピードチェックではLUCEが勝利(関連記事)。前回のカメラチェックでは引き分けとした(関連記事)。なおSprayも料金はかなりオトクで、通信速度では圧倒、カメラの実写比較でもいい勝負はしている。ただ勝ち切るには至っていない。

 今回はバッテリー容量が3機種とも2000~2500mAhと小さく、ハイスペック機が3000mAhを超えているのと比べると期待はできないように感じる。一方で画面サイズは4.5型なので、消費電力は抑えられるはず。スタミナテストではどんな結果になるだろうか。

YouTubeの動画を2時間再生
ARROWS M01が大きくリード

 まずはYouTubeの2時間連続再生テスト。バッテリーの状況はアプリの「Battery Mix」を使い記録。他の条件としてはWi-Fiに接続し、画面の明るさは自動調整、音量は手動で中くらいに設定し、3機種とも同じGoogleアカウントにログイン。ただしSprayのみ画面の明るさは自動ではなく手動で中くらいに調整した。

  Spray LUCE ARROWS M01
2時間視聴後の
バッテリー残量
73% 73% 80%

 ARROWS M01が優秀で、バッテリー残量は80%。Sprayは途中で30分ほど一時停止が発生してしまい、そのぶん長めに再生させた。SprayとLUCEはバッテリー残量が73%で並んだ。

 過去の機種を見るとハイスペックで大画面という機種が60%台という結果もあるから、コンパクト機は有利なのかもしれない。特ににARROWSの結果は歴代の機種のなかでも優秀なほうだ。

カメラ、Kindle、マップを使い続けると?
LGのSprayが終始リード!

 続いて複数の機能を使い、バッテリー残量をチェックする。バッテリー消費の経過についてはBattery Mixで記録。カメラの静止画を50枚、動画を10分撮影し、次にKindleで電子コミック1冊をインストールし読み終える。最後にGPSを起動しマップを使い30分間徒歩で移動する。

 なおマップについてはアプリ側の問題だと思うが、3機種ともナビ機能を使うことができず(起動すると強制終了)、常に現在地を表示するのみとした。

  Spray LUCE ARROWS M01
カメラ撮影後 100% 92% 95%
電子書籍1冊 94% 90% 91%
マップGPS30分 88% 86% 84%

 常にリードし続けたのがSprayだ。カメラの撮影ではまったく消費していない。Kindleの利用で一気に6%減り、マップでも6%減ったが、最初のリードが効いて残量88%。

 逆にLUCEはカメラを使用した際の電池消費が8%減と大きく、これが痛かった。YouTubeの動画再生では強かったARROWSだが、このテストでは3位。カメラで5%減、Kindleで4%減とまだLUCEに勝っていたのだが、最後のマップで7%減と残量が84%に。

 歴代機種と比べれば3機種とも良好な結果なので、機能によって差はあるものの、小画面と控えめなCPU性能が功を奏したのかバッテリー持ちは良さそうだ。

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