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Linux/MacやiOS/Android対応の「Visual Studio Code」「Universal Windows Platform」など

プラットフォームの壁を越える!「Build 2015」新発表のポイント

2015年05月07日 06時00分更新

文● 塩田紳二 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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GitHubとの提携により、Azure上に自社専用GitHubを展開可能に

 GitHub(ギットハブ)との提携も発表された。GitHubは、ソースコード管理システム(バージョン管理システム)の「Git」を使った、ソフトウェア開発プロジェクト管理のWebサービスである。

 Gitは最近、ソースコード管理システムとして広く普及しつつある。そのGitサーバー(リポジトリ)に、プロジェクト管理ツールやSNS機能、共有機能などを組み合わせたサービスがGitHubである。GitHub自体は公開サービスとして提供されているが、GitHubと同等のサービスを自社専用に設置するための「GitHub Enterprise」という製品もある。

 今回の発表では、企業がこのGitHub Enterpriseを、Azureクラウド上に設置することが可能になった。

GitHub EnterpriseがAzure上で展開できるようになった

Azureと新ブラウザ「Microsoft Edge」についての情報

 Visual Studioからは離れるが、Azureと新しいWebブラウザについての発表も簡単に紹介しておきたい。

 Azure関連では、新サービスの「Azure SQL Data Warehouse」および「Azure Data Lake」が発表された。

 Azure SQL Data Warehouseは、多数のデータベースや大量のデータを統合して扱い、データ分析の基盤を作るデータウェアハウス(DWH)をクラウドで提供するものだ。すでにAmazon Web Services(AWS)が提供しているクラウド型DWH「Amazon RedShift」の対抗馬にあたる。

 同サービスでは、あらかじめ用意されたツールなどを使ってグラフ化やマッピングを行うアプリケーションが簡単に構築できるようになる。さらに、同時に発表された「Azure SQL Database elastic pool」により、規模の拡大/縮小に関して高い柔軟性を持つようになる。

 一方、Azure Data Lakeは、構造化/非構造化データを問わず、さまざまな形式の膨大なデータをAzureクラウドにまとめて保存するサービスだ。HadoopのファイルシステムであるHDFSを採用し、マイクロソフトのHDInsight(HadoopをAzure上に実装したもの)から直接扱えるほか、サードパーティのサービスからもアクセス可能だ。

 Internet Explorerを完全に置き換える新Webブラウザの正式名称が「Microsoft Edge」であることが発表されたが、2日目の基調講演では、このEdgeブラウザがJavaScriptを高速化する「asm.js」に対応することも明らかにされた。asm.jsは、規定の記法に沿ってJavaScriptを記述することで、コード実行を高速化してくれる。

 今回のBuildは、以前に比べると、かなり「開発者向け」に回帰した感じだ。当初のBuild(最初はBuild Windows)は、PDCとWinHECを兼ねていたが、今年WinHECが別開催となり、Buildは、そもそものPDC的なポジションに戻ったと言えるかもしれない。

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