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業界人の《ことば》から第142回

電子教材は本当に児童の学力向上に貢献するのか?

2015年05月05日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

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今回のことば

「集中する時間を持つことは重要。毎朝10~15分間、集中する習慣を持つことで、短期間で試験点数が12点もあがった。すべての学校で行えば、日本全体の学力向上につながるだろう」(佐賀県多久市・横尾俊彦市長)

何を理解しているかを知るために、デジタル教材を活用する

 シャープは、児童の個別学習を効果的にサポートするデジタル学習システム「STUDYFIT」(スタディフィット)を新たに開発。今年5月より商談を開始する。

 教材開発の日本標準と、シャープが共同で開発した小学生向けのデジタル教材を、タブレット端末に搭載。児童は、各自のタブレット端末で学習を進め、教員は日々の学習履歴から児童全員の課題や理解状況を把握でき、個別指導による学習サポートが可能になるという。教育現場への販売は、日本マイクロソフトとの協業によって、全国の自治体や小学校を対象に推進することになる。

 STUDYFITは、診断テストおよび指導問題のデジタル教材と、ペン入力が可能なWindowsタブレット、教員用のPCやアプリケーション実行用サーバーなどで構成される。

STUDYFIT

 デジタル教材は小学3年~6年生を対象に国語と算数が用意されている。

 教員は、STUDYFITの診断テストを通じて、各児童の学力を診断。診断結果をもとに、各児童の理解度に合わせて日々の学習を進めることができるほか、各児童の学習ログや解答データをもとに、学習につまずいている児童や、クラス全体の苦手領域などを分析。効果的な個別指導も可能になるという。

診断テストを通じて、児童の現在の学力を診断できるので、苦手分野を把握しやすいという。

 また、単元別の小問で構成されているため、1日5分~10分の短時間で無理なく取り組めることから、始業前などの短い時間を利用した運用も可能だという。

 日本マイクロソフト 業務執行役員パブリックセクター統括本部文教本部・中川哲本部長は、「シャープがこれまで提供してきたInteractive Studyは、中位の学力を持った児童を上位に引き上げるための教育システム。だが、STUDYFITは、下位の学力の児童を中位に引き上げるものであり、これによってすべての児童をカバーできることになる」とする。

 STUDYFITの活用によって、学習の基礎、基本知識の習得に効果を発揮すると期待を寄せる。

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