マルチフリップ機構やペン入力といった独自の機能に注目しがちだが、PCとしての基本性能も充実している。インターフェースはUSB 3.0端子が2つ(うちひとつは給電機能付き)と、HDMI端子を備えている。また、SDメモリーカードスロットも標準装備。カメラはディスプレー上部に92万画素のカメラが、本体裏面に799万画素の“Exmor RS for PC” CMOS センサー搭載8Mカメラを搭載する。ちなみに、この裏面のカメラはプリインストールアプリ「CamScanner」を使うとドキュメントスキャナーにもなる。会議資料やホワイトボードの書き込みをその場でデジタル化できるのが便利だった。
キーボードはキーとキーの間が離れたアイソレーションタイプのもの。キーピッチは約19mmと余裕があるが、キーストロークは約1.2mmと浅め。ただし打鍵感はよくキーを押した感じもしっかりあるため、長文入力時でもあまり違和感はなく疲れにくい。バックライト内蔵で暗所でキーキャップの文字が見やすいのも好印象だ。ちなみにVAIO Zのキーボードが高く評価されたこともあり、Pro 13 | mk2も同じキーボードを採用している。タイピングにこだわるなら、やはりタブレットであるZ CanvasよりもVAIO Zを選びたい。
バッテリー駆動時間はカタログ値で約15.2~15.5時間(JEITA 2.0)と、かなり長めだ。そこで、バッテリーベンチマークソフト「BBench」を使って実際にどのくらい持つのかを計測した。なお、BBenchは「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」に設定し、満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計っている。
その結果、電源プランで「バランス」を選び、画面の明るさをスライダーで最小にした場合、14時間50分とカタログ値に近い駆動が可能だった。Z CanvasおよびPro 13 | mk2のカタログ値よりも長時間駆動する(Z Canvasは7.6時間、Pro 13 | mk2は最長10.4時間。ともにJEITA 2.0)。
ちなみに付属のACアダプターはUSB出力ポートを備えており、スマートフォンなどをUSBケーブルで接続して充電できる。また、付属(構成によってはオプションになることもあり)のワイヤレスルーターを接続して使うことも可能だ。VAIOとしては以前からある機能だが、ホテルなどに宿泊するときなどに非常に便利だ。
利用スタイルの柔軟さがポイント
あらゆる人にとってVAIO Zは最高の道具になりうる
ここまで見てきたように、VAIO Zはノートとしてもタブレットとしても優れており、さらにCPUやグラフィックス、ストレージなどの基本性能を向上させた完成度の高い製品に仕上がっている。特にPCI Express x4対応SSDのスピードは圧倒的で、これが全体的な体感速度を高めており、何をするにも非常に快適だった。これに慣れてしまうと、HDDやSATA接続のSSDには戻れなくなってしまうだろう。
マルチフリップ機構による利用スタイルの柔軟さは大きなポイントで、クリエイター向けがZ Canvasで、ビジネス向けがPro 13 | mk2なら、VAIO Zは両者の良いとこどりだ。クリエイターまたはビジネスマンにとって、さらにはそのどちらでもある人にとって、VAIO Zは最高の道具になりうる2in1ノートである。
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