通信接続から翻訳まで――海外で便利なアプリを紹介!
ここで、海外利用に便利なアプリを紹介したい。まずは通信接続系アプリ。ドコモは前述の「海外1dayパケ」(Android版)をアプリで利用できるなど、積極的にアプリを提供している。また、auは公衆無線LANのサービス「au Wi-Fi SPOT」が海外でも利用できるが、それは「au Wi-Fi接続ツール」(iOS版、Android版)で利用可能だ。
次に必要なのは地図アプリ。iOSのマップやGoogleマップはそのまま海外でも使え、主要な都市では通りの名称や人気スポットも日本語表示となっている。このため、あえて別の地図アプリを使おう、という人は少ないだろう。
逆に、国内の地図アプリでは日本以外は表示しないものや、表示しても縮尺が荒いものしかなく、細かい情報がない場合や、そもそも日本語の表示がない場合もある。使い慣れた地図アプリが海外でも使えるかどうかは事前に確認することが必要だ。
国内では京都などに特定の観光地のアプリがあるように、例えばパリでは地下鉄の公式アプリ(iOS版、Android版)がある。日本からの観光客の多いパリだけあって日本語版も用意され、データはダウンロード形式でオフラインで利用できるようになっている。渡航先エリアに便利なアプリがないか確認しておきたい。
そして、言葉の問題を解決してくれるアプリもある。「Google翻訳」(iOS版、Android版)では、入力した文字だけでなく、マイクでしゃべった声やカメラで撮影した文字を訳してくれる機能もあるため、話し相手にマイクに向かってしゃべってもらったり、日本語訳がわからない案内板の写真を撮って翻訳するなどの使い方ができる。
ただし、Google翻訳のようなサービスはクラウド型で提供されており、翻訳機能や文字判別機能はサーバーと連携して行なうため、通信回線のない場所では利用できない。電波が圏外の場所や、通信容量が上限に達してしまった場合などはうまく機能しない可能性がある。
そこで、地図やニュースなどはオフラインでも使えるものを用意しておくと便利である。地図アプリでは著作権フリーの地図プロジェクトである「OpenStreetMap」のデータを使うことで、オフラインでも利用できる「maps.me」(iOS版、Android版)などがある。
ただし、アプリをインストールするだけでは不十分。maps.meではまず、地図が必要なエリアを表示させ、拡大すると地図データのダウンロードとなる。事前にデータを取り込んでおくことを忘れずに。
容量が1エリアあたり数百MBと大きいので、渡航してしまった後であれば、Wi-Fiスポットなどでダウンロードすることが必須となる。
また、海外にいると気になってしまうのが国内ニュース。カフェなどWi-Fiが整備された場所で見ればよいが、移動中の交通機関の中などでは、オフラインでニュースが読めるアプリが便利だ。
一部コンテンツの表示に制限があるが「SmartNews」(iOS版、Android版)ではオンライン時に蓄積されたものがオフラインでも読むことができる。
もちろん、回線速度が遅いときでもキャッシュされたものを活用すれば快適に利用できる。国内でも人気のアプリで、使っている人も多いと思うが、海外利用でもうまく活用してほしい。
最近は特にリアルタイムに通信をしながら利用するアプリが増えており、オフラインで使えるものとなると限られてくるが、探せば活用できるものはある。
旅行ガイドも紙の本ではかさばるならば、電子書籍版を購入するという方法もあり、ダウンロードしておけばオフラインでも利用できる。
通信容量はある程度必要となるが、すでに渡航してしまっても、Wi-Fiスポットなどを利用すればダウンロードできるのでぜひうまく活用してほしい。
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