いよいよ完成! 果たしてBIOSは起動する……?
すべての配線を終えると、ようやく筆者初めての自作PCが完成。パーツのカラーをブラックやイエローで統一したので、なかなか見栄えもいい。だが安心するのは早い。組み上げたからといってすんなり起動するわけではないのが自作PCなのだ。
編集部で埃をかぶっていたディスプレーを引っ張り出し、PCに接続して、ビビりながらケース上部の電源ボタンを押す。ボタンがオレンジ色に光り、無事に電源はついたが、果たしてBIOSは……。
なんと、特に苦労もなく一発でBIOSが起動してしまった。
先輩編集部員いわく、「自作PCが本当に難しかったのは昔の話」。現在は適当にパーツを選んでも、正しく組み立ててしまえば深刻なエラーに遭遇することはほとんどないのだとか。絶対どこかでエラーに遭遇する(遭遇した方が記事のネタになる)はずと思っていたので、筆者的にはいささか拍子抜けする結果となった。
とはいえ、CPUの冷却が甘かったり、ファンの調子がおかしいなどのトラブルも考えられる。起動したあとも、しばらくはBIOS画面でPCが正常に動作しているかをチェックする必要があるだろう。筆者はフロントファンの接続をすっかり忘れていたため、BIOS画面でフロントの2つのファンが認識されていないことに気付き、一度電源を切って配線しなおした。ついでにサイドパネルを閉め、いよいよ本当に完成……と思ったら、新たな問題が発生。
BIOSが立ち上がらず、画面には「ビデオカードに電源ケーブルを差して下さい」との警告が。どうやら、サイドパネルを閉めた際にビデオカードの補助電源の接続が甘くなってしまったらしい。もう一度パネルを外し、補助電源コネクターを押し込んで起動すると、再び無事にBIOSが表示された。フロントファンもしっかり認識されており、その後しばらく放置しておいても特に不具合らしい兆候が見えなかったので、OSや各種ドライバーをインストールし、めでたく完成となった。
(次ページ、ようやく完成した自作PCを紹介!)