つい先日、「独ブラウンが、1983年に世界限定で5000台だけ発売した型番ET55の“ホワイトモデル”が復刻版で発売される」というニュースをウェブメディアや一部の雑誌上で見つけた。
自称ブラウンファンの筆者にとっては見逃すことのできないニュースだった。ブラウン製品には世界中に極めてたくさんのコレクターがいて、その商品はいつもウェブや雑誌を賑わしている。筆者もすべてとはいかないまでも、ブラウンの新製品は、自分の資金でなんとか買えるなら範囲でいくつか買ってきた。
今回も、ウェブ上で見つけた『幻の白バージョン!ブラウンの名作電卓ET55の復刻モデルを見逃すな』というコピーや『MoMAにも収蔵されているET55のホワイト色は限定生産の希少モデル。30年の時を経てついに復活』といった宣伝文句に踊らされ、即効で脊髄反射的な衝動買いをしてしまった。
何かが違う!? ET55復刻版電卓
問題のET55復刻版電卓は、過去何度も変更されているはずだがあまり記憶に残らない、いつもと同じようなパッケージに収納されて、早くも翌日には筆者宅にデリバリーされてきた。
ブラウンの電卓は製品が薄型になったある時期より以降、専用のケース(カバー)が付属するようになった。オリジナルのET55に専用ケースが付属していたので当然のように今回の復刻版にも専用ケースが付属していた。
タイトなケースから電卓本体を引き抜くと、ET55復刻版が登場した。新品の白い電卓に触れるのは初めてだったからか、第一印象は“やけに白いなぁ”と感じた。しかし、手に持った感じはいつもながらの気持ちいいブラウン電卓の感覚そのものだ。
同じようなモノを手に入れた時は、いつものクセで、まずは重量を実測してみることにしている。実際にコンマ1gまで計測可能なキッチンばかりで計測してみると、なぜか1.5Vのボタン電池1個の復刻版の方が、ボタン電池を2個使って3V駆動のオリジナルの商品より数グラム重かった。本体素材の差なのかもしれないが詳細は不明だ。
従来の製品と同じように外したケースは反対向きに本体にスライド装着しても操作できる。ケースの紛失をなくすには極めて合理的で正しい方法だ。
電卓ボタンのキータッチも好き嫌いが分かれる部分だが、オリジナルモデルに比べて、復刻版は新品でもあり、少しカチャカチャした、多少ノイズのあるメカニカルなキータッチだった。好き嫌いは別にして、オリジナルのET55とはまったく異なる。
ブラウンは、ハードウェアの機能や仕様、品質はもちろんだが、自社のブランド管理に対しても厳しい管理体制をとっているので有名だ。工業デザインや使い勝手である“ユーザインターフェース”にも常に厳しい目を向けて、いつも努力、改善している世界でも指折りの信頼できる企業だ。当然、製品のカラーコンビネーションも同様だ。
電卓や置き時計の伝統的な製品カラーは、基本的に本体は黒か白。電源系のスイッチやボタンに採用する色も赤と緑と極めて分かりやすい発想を基本にしている。モデルによってこれらのカラーに濃い緑、濃い茶、グレー、黄の4色が加わり合理的なレイアウトがされるのが従来からの特徴だ。
次ページへ続く、「これはET55ではなく「ET66」では!?」
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