液晶分離型デスクトップ「LIFEBOOK GH」ロードテスト 第1回
15.6型Core i7で1kg未満のタブレット? 富士通“New Style PC”をじっくり見た!-「LIFEBOOK GH」 (1/4)
2015年02月26日 08時00分更新
タブレットを使っていると処理に時間がかかって待たされたり、画面が小さくて映像に物足りなさを感じることがある。パワーや画面の大きさを求めるならデスクトップやハイエンドノートが適しているのだが、据え置きで利用するため使う場所が限定されてしまう。
タブレットはどこででも手軽に使えるが、PCとしての性能が抑えられてしまう。手軽なタブレットをサブマシンとして使い、じっくりと作業したり動画を楽しんだりするために高性能なメインマシンを用意するなど、用途に合わせてPCを使い分けている人は多いはずだ。筆者もまさにそのパターンで、できることなら1台のマシンで間に合わせたいと常々思っている。
そんな人にピッタリなのが、富士通から2015年の春モデルとして登場した新モデル「LIFEBOOK GH77/T」だ。最大の特徴は液晶ディスプレーを取り外すことで、タブレットとしても使える点にある。
タブレット分離型だが、2in1とは違うアプローチ
液晶ディスプレーがタブレットになると聞くと、昨年辺りから流行の2in1ノートを思い浮かべる人もいるだろう。通常、2in1タイプのノートは液晶ディスプレー部分にCPUやストレージなどを搭載する。だが「LIFEBOOK GH77/T」の液晶ディスプレーは、タッチ操作と映像の出力を行なうのみで、CPUやストレージを搭載していない。
CPUやストレージを持つのはクレードルのような形状の本体側で、表示内容を無線経由で液晶ディスプレーに表示しているのだ。言うならば、タッチ対応ワイヤレスディスプレーと小型PCがセットになったモデルである。
本体側の外観は小型PCのようだが、スペックはかなり充実している。CPUはノートパソコン向けハイエンドチップであるクアッドコアのCore i7-4712HQ(2.3GHz)でメモリーは8GB、さらに2TB HDD(1TB HDD×2)やBlu-ray Discドライブを搭載するなど、15.6型のフラグシップノートに匹敵する性能だ。
本体側で処理された内容は、無線経由で液晶ディスプレー側に映像として出力される。つまり「LIFEBOOK GH77/T」は、液晶ディスプレーを超高性能なタブレットのように使えるモデルなのだ。
従来のタブレットではパワー不足で満足に行なえなかった動画編集やRAW画像の現像などの作業でも、「LIFEBOOK GH77/T」ならソファやベッドに横たわりながらストレスなく行なえる。画面も大きいので、ネット動画やブルーレイの視聴にもバッチリだ。さまざまな作業を1台ですませられる。
評価機の主なスペック | |
---|---|
製品名 | LIFEBOOK GH77/T(本体) |
価格(税別) | オープンプライス(店頭想定価格24万円前後) |
CPU | 第4世代Intel Core i7-4712HQ(2.3GHz) |
チップセット | Mobile Intel HM86 Express |
メインメモリー(最大) | 8GB DDR3L PC3L-12800(8GB) |
グラフィックス機能 | Intel HD Graphics 4600(CPU内蔵) |
ストレージ | 約2TB HDD(SATA) |
光学式ドライブ | USB接続BDXL対応Blu-ray Discドライブ |
LAN機能 | 無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)、有線LAN(1000BASE-T、WoL対応) |
インターフェース | NFC、HDMI端子、USB 3.0端子×4、Bluetooth 4.0+HS、WiDi、Cavium(ワイヤレスディスプレー用) |
カードスロット | SD/SDHC/SDXC |
カメラ | HD Webカメラ、有効画素数92万画素 |
センサー | 人感センサー(焦電センサー) |
テレビ機能 | - |
サウンド機能 | マイク・ラインイン兼用端子、ヘッドホン・ラインアウト端子 |
本体サイズ | 幅185×奥行き241×高さ188mm |
重量 | 約1.9kg |
オフィスソフト | Office Home and Business Premium プラス Office 365 サービス |
OS | Windows 8.1 Update(64bit) |
評価機の主なスペック | |
---|---|
製品名 | LIFEBOOK GH77/T(ディスプレー部分) |
ディスプレー(最大解像度) | 15.6型ワイド IPS液晶(1920×1080ドット)、タッチパネル |
通信距離 | 最大約30m |
インターフェース | ヘッドホン端子 |
本体サイズ | 幅385×奥行き255×高さ9.8mm |
重量 | 約980g |
バッテリー駆動時間 | 約4時間(JEITA Ver.2.0) |
(次ページ、「「LIFEBOOK GH77/T」の本体と液晶部をチェック」に続く)
この連載の記事
-
sponsored
第3回 タブレットで動画エンコード! LIFEBOOK GH77/Tなら出来るんです -
sponsored
第2回 15.6型Core i7の“タブレット”! 「LIFEBOOK GH」のパフォーマンスをさぐる -
sponsored
第1回 15.6型Core i7で1kg未満のタブレット? 富士通“New Style PC”をじっくり見た!-「LIFEBOOK GH」 - この連載の一覧へ