セキュリティー対策ソフトでは
Windows XPの弱点に対処できない
いまだにWindows XPを利用している方の中には、セキュリティー対策ソフトを導入していれば外部からの攻撃を防げると考えている方もいるはずだ。だが、セキュリティー対策ソフトを発売しているメーカーはいずれも、OS自体の弱点を利用した問題には対処できないことを表明している。
また以下の表のように、現行製品の中にはWindows XPをサポート対象外としているものも多く、Windows XPに対応する旧バージョンでも近い将来ウイルス定義ファイルの更新が停止される可能性が高い。
主なセキュリティー対策ソフトのWindows XP対応状況 | ||
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ソフト名 | 最新版での対応 | 旧版での対応 |
ウイルスバスター | × | 前バージョン「ウイルスバスタークラウド7.x」でWindows XPに対応。2015年12月31日までアップデートは配信される |
マカフィー | × | バージョン12.8までの製品はWindows XPに対応。2015年下半期にアップデートやウイルス定義ファイルの提供を終了 |
カスペルスキー | ○ | 2014年に発売した製品については、最短でも2016年1月までウイルス定義データベースの配信を継続 |
ノートン | ○ | 製品の発売から3年間はウイルス定義の更新版を提供。次バージョンでのWindows XP対応は未定 |
ウイルス感染による被害を受けるのは、自分のマシンだけではない。ネットワークやメールなどを通じて、家族、知人や職場の同僚、あるいは仕事の取引先にまで被害が及ぶ可能性があるのだ。たとえネットを使っていなくても、USBメモリー経由で感染することもある。Windows XPを使い続けるのは非常にリスクの高い行為であることがお分かりいただけるだろう。
Windows 8.1 Updateならセキュリティー対策も万全
Windows 8.1 Updateでは、OSそのものが堅牢になっている点に加えて、スパイウェアおよびウイルス対策ソフト「Windows Defender」を標準搭載している。「コントロールセンター」→「システムとセキュリティ」→「アクションセンター」と開いていくと、「スパイウェア対策アプリを表示」で設定可能だ。ウイルスおよびスパイウェアの定義ファイルも自動更新にできるため、特別な事情でもない限り、必ず有効にしておきたい。
サードパーティーによるセキュリティー対策ソフトについては、すべてWindows 8.1 Updateに対応しており、定義ファイルの更新もしっかり行われている。Windows Defenderに加えて、セキュリティー対策ソフトをインストールしておけば安心だろう。
LIFEBOOK WA1/Sであれば、ウイルス対策および不正アクセス防止ソフト「マカフィー リブセーフ」(期間限定の試用版)がプリインストールされており、別途有償の更新契約を行うことで長期間利用できるようになる。また、LIFEBOOK WA1/S
購入選択時に、富士通WEB MART
で12ヵ月版や36ヵ月版を指定できるので、まとめて購入するといいだろう。個別に購入するよりも手間がかからない上、期間限定のキャンペーン対象となっていることがあるので、よくチェックすることをオススメしたい。


