グーグルは、ストリートビューで過去の様子を見ることが出来る新機能「タイムマシン」を本日発表した。2007年以降、世界各地で撮影された風景を時間をさかのぼって見ることができる。
タイムマシンを見るためは、Google マップの左上の時計のアイコンをクリックする。スライダーで任意の時期を指定し、サムネイルをクリックすればOK。
例えば、京都の哲学の道は紅葉を狙って10月に撮影された風景がデフォルトだが、スライダーを動かすことによって、桜の季節の様子を楽しむことも出来る。
このような過去にさかのぼるタイムマシン機能は以前から構想はあったが、実現のきっかけは2011年5月からスタートした「未来へのキオク」プロジェクト。東日本大震災により写真やビデオなどが流され、瓦礫に埋もれ失ったしまった被災地の記録を集めて、閲覧し、共有するものだ。そのなかでストリートビューは2011年7月から被災地域のデジタルアーカイブプロジェクトをスタートし、夏から約半年かけて、撮影した。
ストリートビューはこれまで常に新しい風景に更新されていたが、過去の風景を振り返ってみるという展開は「未来へのキオク」が初めてであった。それをワールド・ワイドで展開したのが、今回のストリートビューのタイムマシンだ。まずデスクトップ向けのGoogle マップから開始。世界50カ国以上でストリートビューのタイムマシン機能がついた。現在、順次対応中なのでまだタイムマシン機能に対応していない場合もあるが、本日中ぐらいには見ることが出来るのではないか、とのこと。またモバイル版での対応のめどは立っていないが、検討中だそうだ。
そして、期間限定でストリートビューを表示するための人型アイコン「ペグマン」が、なんとバック・トゥ・ザ・フューチャーのブラウン博士に! 博士と一緒に時間旅行を楽しんでみよう。
