このページの本文へ

店も客もスマホのみでクレジット決済できる「GMO Pallet」

2014年04月23日 09時33分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 決済事業を展開するGMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)は22日、スマホ決済サービス「GMO Pallet」を発表した。

「GMO Pallet」を紹介するYouTube動画より

「GMO Pallet」を紹介するYouTube動画より

 同サービスは、客(店舗利用者)側が「GMO Pallet」アプリ、店舗側が「GMO Pallet レジ」アプリをスマホにインストールすることで、食事や買い物等の代金をクレジットカードで支払う場合、スマホ操作のみで決済を完了できるもの。客がクレジットカードを出す必要はない。

 利用方法は、まず客がスマホでスワイプしてチェックインし、4ケタの暗証番号を入力。店へ「GMO Palletで支払いたい」ことを伝える。それを受けて店は支払金額を入力し、客が金額を確認すればクレジット決済が完了する。サービス登録時に客がクレジットカード情報や顔写真などを登録しているため、店はその顔写真で本人であることを確認できる。

 スマホ操作のみでクレジット決済を手軽に行えるのがメリットだが、さらに店舗にとっては、来店・販売履歴などの顧客情報を収集・管理できるため、リピート客率・利用単価の向上といったマーケティングに活かせる。また、割引クーポンを配信するなど販促にも利用できる。店舗側はスマホだけではなくタブレットの利用にも対応。「GMO Pallet」利用料金は3.24%の決済手数料のみとなる。

 「GMO Pallet」は、本格的なサービス開始を今秋に予定している。22日から先行受付を開始したが、東京・渋谷の道玄坂エリアにある40店舗以上がすでに同サービスを導入。1年後をめどに東京都の主要商業地域で1万店規模のサービス利用を目指す。道玄坂周辺エリアの店長・賛同者・応援団が「GMO Pallet」の魅力を情報発信する「店長100人委員会」による活動も展開している。

 同様のサービスでは、スマホを使ったペイパル(PayPal)のクレジット決済サービス「ペイパルヒア(PayPal Here)」の機能の1つで、「ペイパル チェックイン支払い」がある。ペイパルは4月3日から30日までの期間、ヤマダ電機LABI渋谷にて、「ペイパル チェックイン支払い」のテストマーケティングを実施している。スマホがあればクレジットカードも現金もいらない、そんな時代がじわりとやってきているようだ。

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中