インドネシアでよく見かけるのは「BlackBerry」端末
日本でも中国でもそうだが、地下鉄内ではスマートフォンの利用者が目立つ。ではジャカルタにおいてKRLジャボタベックのメトロ車両や東急車両などに乗るとどうか、というと、フィーチャーフォンや「BlackBerry」ユーザーばかりが目立つ。
実はインドネシアではBlackBerryが他国とは比較できないほど大人気。BlackBerryの2台持ちや、観光地でBlackBerryで写真を撮る人がごく普通にいるのだ。
BlackBerryを触っている人はたいてい「BlackBerry Messenger」 (BBM)やFacebookやTwitterなどメッセージングソフトを利用している。iPhoneはもとよりAndroid機すらユーザーをあまり見ないが、それでもトレンドとしてはサムスンのAndroidスマートフォンやノキアのWindows Phoneが売れているとのこと。
フィーチャーフォンが人気の理由は、まだスマートフォンのニーズがそれほど高まっていないからだろう。また、KRLジャボタベックが日本円にして20~30円の庶民価格で乗れるから、という客層面の理由もあろう。車内でフィーチャーフォンで記念写真を撮る親子もいるが、SMSでメッセージを送っている人が多いように思えた。
携帯電話マーケットではニセモノも多くある。今はハローキティが人気なためか、あまり似ていないハローキティをあしらったフィーチャーフォンや、ニセBlackBerryも多く見かける。
一方で、中国で作りインドネシアでパッケージングして販売する地場携帯電話メーカーがある(このような形態のメーカーは各国にある)。その中で最も人気なのは「Mito」と「cross」というメーカーで、街中でも利用者をよく見るし、統計調査でも結構なシェアを獲得している。
mitoのサイトとcrossのサイトを見てもわかるが、フィーチャーフォンからスマートフォンまで、さまざまなラインナップを擁している。
ニュースによればMitoは自社工場を建設し、組み立てから行なうという。今後、中国にはないフィーチャーフォンやスマートフォンが続々とリリースされることが期待できる。
かくいう筆者も、インドネシアの携帯電話市場で、中国では(オンラインショップも含めて)お目にかかったことのないスペックのものを購入した。それについては次回詳しく紹介する。
山谷剛史(やまやたけし)
フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。当サイト内で、ブログ「中国リアルIT事情」も絶賛更新中。書籍では「新しい中国人~ネットで団結する若者たち」(ソフトバンク新書)を執筆。最新著作は「日本人が知らない中国インターネット市場[2011.11-2012.10] 現地発ITジャーナリストが報告する5億人市場の真実」(インプレスR&D)。

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