このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

君の艦隊勤務は快適か? 艦これでベンチマークをしてみよう!

2013年09月15日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Windows 8のIEはデスクトップよりも
スタート画面からのほうが動作が軽い

艦これベンチマーク テスト結果
CPU デスクトップIE スタート画面IE
Phenom II X6 1055T 27.6秒 27.5秒
FX-9590 27.8秒 27.7秒
Core i3-3427U
(インテル純正NUC)
27.8秒 27.8秒
Core i5-3339Y
(dynabook V713 電源管理:バランス)
33.7秒 27.7秒
Atom Z2760
(ARROWS Tab Wi-Fi)
35.5秒 31.2秒
Tegra 3
(Surface RT/Windows 8.1 Preview)
37.8秒 36.4秒
Core i5-3339Y
(dynabook V173 電源管理:eco)
42.5秒 35.8秒

 意外な結果を出したのは、Windows 8から実装されたスタート画面側のInternet Explorerだ(以下、スタート画面IE)。

Windows 8から実装されたスタート画面。ここからInternet Explorerを立ち上げたほうが軽い。スタート画面にIEがない場合は、既定のブラウザーをIEにすると表示される仕様だ

 ハイスペックの環境ではスコアに差は生じないが、dynabook V713やARROWS Tab Wi-Fiを見てみると、デスクトップUIよりもタイムが良くなっている。これはスタート画面IE用のAdobe Flashの存在もあるが、Windows 8からのタスク管理や、スタート画面IEそのものが軽いことが要因だろう。

スタート画面IEは、重い作業をしながら艦これを遊ぶときに重宝する

 そのため、タブレットで快適に遊びたいのであれば、スタート画面IEを選ぶのが最良となる。ただし画面のセパレート機能はWindows 8のままだとあまり使い勝手がよくないので、Windows 8.1待ちではあるのだが。

dynabook V713の場合は、艦これをしながらCILP STUDIO PAINTが問題なく使える

自作PCならNUCで充分な性能

 自作PC寄りの検証に入ろう。艦これをしながら動画視聴程度であれば、ここ最近のCPUでなんら問題もなく、それこそNUCに搭載されている「Core i3-3427U」でも十分だ。

 ベンチマーク表では、念のため搭載メモリー容量も記載しているが、「A10-5800K」のケースを見てみると8GBと16GBで差がないし、「Atom 330」と「Core i5-3317U」の差からしても、あまり意味がないことがわかる。サブPCなど古い環境やスペックを抑えたPCで遊ぶ場合は、Windows 8のスタート画面IEの軽さも武器になるだろう。

 逆にゲームと並行しながら作業となった場合は、CPUはハイスペックに寄せたほうが正解だ。とくにオンラインゲームをしながらといった場合は、数世代前のCPUでは艦これの負荷が高すぎる。

艦これをしながらオンラインゲームの場合は、写真のように基本超高負荷が続くものと思われる。とくにCPUに頼りすぎるゲームタイトルの場合は、両タイトルとも重くなってしまうだろう

 筆者環境である「Phenom II X6 1055T」の場合、艦これプレイ時の負荷は25%。そこにゲームとなると、やはりフレームレートが落ちてしまう。「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」を同時に走らせたところ、1280×720ドット、最高設定でのスコアが10171から、7435にダウンした。快適に遊べる状態ではあるのだが、CPU使用率は常に80%越えだった。

 常時艦これ、出先からもリモートでプレイの場合、コストパフォーマンスや消費電力を考えるとインテルのNUCがちょうどいい位置にいる。また自作PCやCPUの換装などがよくわからない場合も、NUCあたりのスペックを選ぶといいだろう。

艦これ専用機として考えると、NUCがベストといえる

 AMD系はKabini搭載マザーボードになりそうだが、タイミング悪く編集部になかったため、計測できず残念である。このあたりは記事を見た秋葉原のPCショップさんの計測に期待したい。

Kabiniの最下位モデル「E1-2100」オンボードのECS製マザーボード「KBN-I/2100」。実売価格は1万1800円前後

Kabiniの最上位モデル「A6-5200」オンボードのECS製マザーボード「KBN-I/5200」。実売価格は1万9800円前後

 そのほかのゲームもプレイするのであれば、3Dグラフィックスがキレイなオンラインゲーム推奨PCを選ぶのが正解だろう。

遅いと感じたらPC環境を見直してみよう

 Adobe Flashは、マシン環境にあまり左右されないだろうと思っていたのだが、実際のところ上記のように差が生じている。PC環境が古く、ややストレスを感じているのであれば、刷新を考えてもいいだろう。  自作PCユーザーの場合は放置しておいてもパワーアップを計るだろうし、ギリギリまでスペックを詰めた艦これ用PC兼ホームサーバーなど好き勝手してもらいたい。

 どちらかといえば、OSがまだWindows XPのユーザーの多くは自作PCとは無縁であると思われる。快適に遊びたいのであれば、最近のメーカー製PCやBTOがいいだろう。来年にはWindows XPのサポートは終わってしまうので、買い換えのいい機会と考えてもらいたい。

艦これ専用PCを買う、もしくは自作する時が来たようだ!

 また、ちょっと自作をしてみたいのであれば、インテルが提唱する小型PCI規格NUCや、初めてでも自作しやすい「A10-6800K」などがオススメ。最新のアーキテクチャーや自作のやり方などは、下記の記事を参考にしてもらいたい。では、提督諸君、よい艦これライフを。

筆者紹介――林 佑樹

 佐世保鎮守府にてツインテール艦娘プレイを満喫中。好きなモノは、高雄型の艦橋を向いた20.3cm連装砲の存在感。

 ベンチマークに協力してくれた提督諸氏、ありがとうございました。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中