Windows 8のIEはデスクトップよりも
スタート画面からのほうが動作が軽い
艦これベンチマーク テスト結果 | ||
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CPU | デスクトップIE | スタート画面IE |
Phenom II X6 1055T | 27.6秒 | 27.5秒 |
FX-9590 | 27.8秒 | 27.7秒 |
Core i3-3427U (インテル純正NUC) |
27.8秒 | 27.8秒 |
Core i5-3339Y (dynabook V713 電源管理:バランス) |
33.7秒 | 27.7秒 |
Atom Z2760 (ARROWS Tab Wi-Fi) |
35.5秒 | 31.2秒 |
Tegra 3 (Surface RT/Windows 8.1 Preview) |
37.8秒 | 36.4秒 |
Core i5-3339Y (dynabook V173 電源管理:eco) |
42.5秒 | 35.8秒 |
意外な結果を出したのは、Windows 8から実装されたスタート画面側のInternet Explorerだ(以下、スタート画面IE)。
ハイスペックの環境ではスコアに差は生じないが、dynabook V713やARROWS Tab Wi-Fiを見てみると、デスクトップUIよりもタイムが良くなっている。これはスタート画面IE用のAdobe Flashの存在もあるが、Windows 8からのタスク管理や、スタート画面IEそのものが軽いことが要因だろう。
そのため、タブレットで快適に遊びたいのであれば、スタート画面IEを選ぶのが最良となる。ただし画面のセパレート機能はWindows 8のままだとあまり使い勝手がよくないので、Windows 8.1待ちではあるのだが。
自作PCならNUCで充分な性能
自作PC寄りの検証に入ろう。艦これをしながら動画視聴程度であれば、ここ最近のCPUでなんら問題もなく、それこそNUCに搭載されている「Core i3-3427U」でも十分だ。
ベンチマーク表では、念のため搭載メモリー容量も記載しているが、「A10-5800K」のケースを見てみると8GBと16GBで差がないし、「Atom 330」と「Core i5-3317U」の差からしても、あまり意味がないことがわかる。サブPCなど古い環境やスペックを抑えたPCで遊ぶ場合は、Windows 8のスタート画面IEの軽さも武器になるだろう。
逆にゲームと並行しながら作業となった場合は、CPUはハイスペックに寄せたほうが正解だ。とくにオンラインゲームをしながらといった場合は、数世代前のCPUでは艦これの負荷が高すぎる。
筆者環境である「Phenom II X6 1055T」の場合、艦これプレイ時の負荷は25%。そこにゲームとなると、やはりフレームレートが落ちてしまう。「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」を同時に走らせたところ、1280×720ドット、最高設定でのスコアが10171から、7435にダウンした。快適に遊べる状態ではあるのだが、CPU使用率は常に80%越えだった。
常時艦これ、出先からもリモートでプレイの場合、コストパフォーマンスや消費電力を考えるとインテルのNUCがちょうどいい位置にいる。また自作PCやCPUの換装などがよくわからない場合も、NUCあたりのスペックを選ぶといいだろう。
AMD系はKabini搭載マザーボードになりそうだが、タイミング悪く編集部になかったため、計測できず残念である。このあたりは記事を見た秋葉原のPCショップさんの計測に期待したい。
そのほかのゲームもプレイするのであれば、3Dグラフィックスがキレイなオンラインゲーム推奨PCを選ぶのが正解だろう。
遅いと感じたらPC環境を見直してみよう
Adobe Flashは、マシン環境にあまり左右されないだろうと思っていたのだが、実際のところ上記のように差が生じている。PC環境が古く、ややストレスを感じているのであれば、刷新を考えてもいいだろう。 自作PCユーザーの場合は放置しておいてもパワーアップを計るだろうし、ギリギリまでスペックを詰めた艦これ用PC兼ホームサーバーなど好き勝手してもらいたい。
どちらかといえば、OSがまだWindows XPのユーザーの多くは自作PCとは無縁であると思われる。快適に遊びたいのであれば、最近のメーカー製PCやBTOがいいだろう。来年にはWindows XPのサポートは終わってしまうので、買い換えのいい機会と考えてもらいたい。
また、ちょっと自作をしてみたいのであれば、インテルが提唱する小型PCI規格NUCや、初めてでも自作しやすい「A10-6800K」などがオススメ。最新のアーキテクチャーや自作のやり方などは、下記の記事を参考にしてもらいたい。では、提督諸君、よい艦これライフを。