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iPadのシェア1年で2割減!  Android徐々に伸びる

2013年03月19日 16時00分更新

文● 加藤宏之(HEW)/アスキークラウド

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 MM総研は「タブレット端末に関する利用実態調査」を実施。その結果、OS別シェアではこの1年でiPadがシェアを下げ、Androidタブレットの普及が進んでいる。

 個人名義でタブレット端末を所有・利用している15歳以上の男女2261人を対象に、2012年12月1日~18日に実施した今回のアンケート調査によると、OS別シェアではiPadシリーズが1569人(69.4%)、Androidタブレットは692人(30.6%)が所有しており、7対3の割合。約1年前の2011年10月に行った同様調査ではiPadシリーズがシェア9割占めていたため、1年でシェアが2割ダウンした。代わりにAndroidタブレットがシェアを伸ばしている。

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「所有するタブレット端末のシェア(左からOS別・回線別・画面サイズ別)」(MM総研調べ)

 ネットワーク回線別で見ると、「携帯電話回線モデル」が688人(30.4%)で「Wi-Fiモデル」が1412人(62.5%)。インターネットへの接続状況を尋ねると、両モデルとも「自宅での無線LAN」がダントツのトップ(回線モデルが69.8でWi-Fiモデルが88%)となり、2位は「モバイルWi-Fiルーター」の利用(回線モデルが26.2でWi-Fiモデルが31.1%)。3位は「公共のWi-Fiスポット(カフェ/喫茶店など)」、4位は「スマートフォンやその他タブレットのテザリング」、5位は「公共のWi-Fiスポット(駅/空港)」となっている。

 購入するのは「Wi-Fiモデル」で、自宅のWi-Fiに接続して利用するのが多数派。外出時には、モバイルWi-Fiルーターや他の機器を併用したテザリングを活用する場合もあるが、多くは公共Wi-Fiスポットでの利用に限っているようだ。

 画面サイズ別では、7インチ台以下の「モバイルタブレット」が470人(20.8%)で、8インチ以上の「ホームタブレット」が1693人(74.9%)。「ホームタブレット」は10インチ前後が主流。「モバイルタブレット」はスマホの普及に押されている状況であるが、メーカー各社が本格的に製品を投入してくると、今後、シェア拡大が見込まれないわけではないだろう。

 タブレット端末の購入で重視した項目を尋ねると、「ホームタブレット」と「モバイルタブレット」では違いが鮮明に表れた。「モバイルタブレット」で重視されるのは、「サイズ(長さ・幅・厚さ)」(53.8%)、「画面の大きさ」(51.5%)、「重さ」(43.2%)、「使いやすさ全般」(33.2%)、「画面の見やすさ・精細さ」(30.2%)。

 一方の「ホームタブレット」は、「画面の大きさ」(42.7%)、「画面の見やすさ・精細さ」(36.1%)、「使いやすさ全般」(35.1%)、「タッチパネル(操作感など)」(32.3%)、「デザイン」(31.4%)となった。「モバイルタブレット」に求められる第一は「携帯しやすさ」。「ホームタブレット」には「見やすさ」や「使いやすさ(操作しやすさ)」が求められている。

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「タブレット端末の購入で重視するもの(複数回答)」(MM総研調べ)

 今後、タブレットの再購入(買い替え等)の意欲について質問すると、「興味があるがわからない」は23.8%で、「購入したくない」(18.9%)と「あまり購入したくない」(6.1%)を合わせた消極的な意見は4人に1人。「購入した」(31.4%)と「購入を検討したい」(19.8%)は半数に及んだ。

 また、今後のタブレット端末で改善してほしい点で、「価格が安くなること」(56.9%)や「軽量化」(46.8%)、「バッテリー容量の増加(長持ち利用)」(45.1%)が上位に挙がった。スマホとともにタブレットの普及も進んでいるため、こうした点を改善した製品の開発がメーカーには求められている。

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