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コンパクトPCをいじくり倒す!! 「Endeavor ST160E」ロードテスト 第1回

ノートPCより省スペースに優れた「Endeavor ST160E」

2012年09月21日 11時00分更新

文● 星 紀明 写真●ASCII.jp編集部

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省スペース性とパフォーマンスを両立!

 最近では「置き場所をあまり取られたくないので、デスクトップではなくノートを選ぶ」というユーザーも多いようだが、設置面積の観点からすると、ノートPCは机の上で意外と場所を取る。確かに、液晶を折りたたんだ姿はすっきりと見えるが、それで設置面積が減るわけではない。スリムノートの広告などで本棚に立ててみせるビジュアルもよく見かけるが、実際そんな風に収納しているユーザーは果たしてどれくらいいるだろう。

 今回のロードテストで取り上げるのは、エプソンダイレクトの「Endeavor ST160E」というセパレート型のデスクトップだが、最大の特徴はそのコンパクトさにある。サイズは幅195×奥行き185mm×高さ75mmで、重量も約1.8kgしかない。これなら、電話機を置くぐらいのスペースがあれば容易に設置できてしまう。セパレート型なので液晶ディスプレーも別途必要にはなるが、液晶ディスプレーは高さこそあるものの奥行きは比較的小さいので、机の一番奥に設置すればさほどじゃまにならない。

 さらに省スペース化を図るなら、同社の「Endeavor NP30S」などに代表されるネットトップを使うという手もあるが、ネットトップではやはりスペックの非力さが気にかかる。省スペースでもスペック面にある程度の余裕があるデスクトップがほしいとなると、現在のところ「Endeavor ST160E」が、もっとも理想に近い。

長辺でも20cmを切るコンパクトさが特徴の「Endeavor ST160E」。清潔感のある白を基調に、角を丸めた親しみやすいデザイン

コンパクトなのにUSB端子が多く、USB3.0はフロントとリアに計4基

 まず外観から見ていくと、コンパクトなボディでありながら端子類が思いのほか充実していることが目を引く。特にUSB端子については、フロントに2基、リアに4基の計6基も装備している。やや大ぶりなスタンダードノートでもUSB端子が6基もある製品はなかなかないので、周辺機器との接続性でも「Endeavor ST160E」の優位性が光る。

 また、旧モデルの「Endeavor ST150E」はUSB端子がすべてUSB2.0だったが、本製品ではフロントの2基とリアの2基がUSB3.0対応に変わった。USB3.0は転送速度もさることながら電流はUSB2.0より高いので、スマートフォンなどを充電する際も短時間で済むという利点がある。

フロントには、DVDスーパーマルチなどのスリムドライブを搭載可能。また、USB3.0端子が2基と、ヘッドホン出力、マイク入力も装備

リアには、USB3.0×2基、USB2.0×2基。ディスプレー出力はD-Sub15ピンとDVI-Dの2系統。ほかに有線LAN端子や各種音声入出力も備える

 インターフェースに関して唯一心残りなのは、HDMIを装備していないことだろう。このようなコンパクトPCであれば、液晶テレビをディスプレー代わりに使うことも想定されるので、HDMIケーブル1本でテレビと接続できると理想的だった。ただ、別途アダプターを用意してDVI-DをHDMIに変換すれば、テレビへの映像出力は可能だ。

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