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電アス・ゲーム部 第25回

重厚なドラマが魅力! 『スペックオプス ザ・ライン』を紹介

【電撃海外ゲーム遊撃隊】そんな選択、ニガすぎて選べない! 悩みに悩みまくる新感覚ミリタリーシューター

2012年09月08日 11時00分更新

文● 電撃オンライン編集部 ゴロー

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“電撃ASCII”で連載している電撃オンラインのスタッフコラム。今回は、海外ゲーム班のゴローが、8月30日に発売されたイチ押しのTPSタイトルを紹介します。

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 日本時間でこんにちは! 電撃オンラインで海外注目タイトルの特集記事を制作している海外ゲーム班です。海外ゲームを応援する僕ら3人(写真左から、てけおん、ゴロー、まさ)が、食わずぎらいをしている人でもパクパクいける作品をオススメしていきます。

 海外ゲームといえば、やっぱり“ドンパチ”。FPSやTPSタイプのアクションシューターは、日本ではほとんど作られず、海外が独占状態です。でも、あまりに戦争モノが多すぎて、何がどう違うのかわからない人もいるでしょう。

 そこで! 今回オススメするのは、テイクツー・インタラクティブ・ジャパンが発売したPS3/Xbox 360用ソフト『スペックオプス ザ・ライン』。つい先日にリリースされたばかりなのでご存知な方もいるかと思いますが、本作は他のミリタリーシューターとは一線を画す“重くて深い物語”と、砂を活用した“砂漠戦”が大きな見どころとなっています。

 本作の主人公は、特殊部隊“デルタフォース”のリーダー・ウォーカー大尉。舞台は砂嵐で壊滅したドバイとなり、デルタフォースの3人(ウォーカー大尉、ルーゴ軍曹、アダムス副官)が、現地で消息を絶ったコンラッド大佐率いる第33部隊や民間人を救助しにいくところから物語が始まります。

 さて、避難救助活動に向かったデルタフォースなんですが、序盤から事態は急展開! 現地に到着して早々、武装した難民や味方であるはずの第33部隊に襲われてしまいます。ドバイで一体何が起こったのか? その謎と真実に迫っていくのが物語の大筋で、「今戦っているヤツらは本来助けるべき相手では?」、「俺たちのやっていることは本当に正しいのか?」といった疑念が、ウォーカーを通じてプレイヤーに重くのしかかってきます。

現地は、武装した難民と第33部隊が交戦する修羅場に。戦うべき相手は、武装した難民なのか、それとも第33部隊なのか……ウォーカーのさまざまな葛藤が描かれていきます。

周囲の状況に応じてウォーカーの心情が変化したり、仲間同士で言い争ったりして、人間味あふれるドラマが展開。いろいろな心理が見てとれる、彼らの表情にも注目です。

 この作品を特に重たいと感じるポイントは、重要な局面に立たされた時の“選択”にあります。作中のとある場面でウォーカーらは、第33部隊の兵士たちが人質の民間人を次々と殺しながらCIA諜報員に尋問しているという深刻な状況に直面するのですが、そこでCIA諜報員と民間人のどちらを助けるかという判断を迫られます。当然ながら、助けられるのはどちらか片方で、もう片方は犠牲になります。物語の要所では、このように“命をテーマにしたタフな選択”を突きつけられるんです。何度も。

仲間のルーゴは「CIA諜報員を助けて情報を得るべきだ」と言い、アダムスのほうは「我々の任務は民間人の救助だ」と言います。リーダーとしてどう判断すればいいのでしょうか?

決断を迫られる状況では、リアルタイムで時間が流れます。どっちを選べばいいのか悩んでいたら両方とも見殺しにしてしまった、なんて最悪のパターンも……。

 二者択一に見えて、実は第3、第4の選択が隠されてこともあるので、どちらかを助ける以外の選択を探して実行してみるのもアリです。そして、どう決断したかによって先の展開がさまざまに変化するところも、大きな魅力になっています。選んだ道筋によっては、ドバイに隠された意外な真実が見えてくるかもしれません。

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