パナソニックから、エントリー向けミラーレス一眼の新機種「LUMIX DMC-GF5」が発表された。4月26日発売予定で、ボディーのみの予想実売価格は5万5000円前後。
DMC-GF5は幅107.7×奥行き36.8×高さ66.6mm、重量約225gというコンパクト・軽量なボディーが特徴のレンズ交換式デジタルカメラ。従来の「DMC-GF3」と比較すると、高さが0.5mmほど低くなったが奥行きは4.8mmほど長くなり、重量も約5gほど増えている。
しかしながら、GF3からの進化点は多い。特に大きいのは撮像素子と画像処理エンジンが変更となった点だ。撮像素子は1210万画素のLIVE MOSセンサーを採用。解像度こそ変わらないが、回路などを見直すことでノイズの量が約半分(GF3比)になっている。
画像処理エンジンである「Venus Engine VII HD2」には、処理速度を重視した「マルチプロセスNR」と、画像の平たん部とエッジ部などを判別して最適に処理する「3DNR」が新たに搭載されている。
連写速度はGF3の3.8コマ/秒から4コマ/秒に高速化されている。ISO感度は従来通り160~6400だが、拡張設定によりISO 12800まで設定が可能になった。
液晶モニターは3型のタッチパネル式である点はGF3と同じだが、解像度が46万画素から92万画素と高精細化している。操作メニューなどのGUIも新しくなり、初心者に配慮したスタイルになっている。
例えば、撮影モードの説明やフィルターの適用前/後のイメージを表示してくれるほか、「夕暮れを幻想的に撮る」「動くペットをきちんと撮る」といった録りたいイメージ(23種類)を選ぶだけで設定を行なってくれる「シーンガイド」も新たに搭載している。
フィルター機能である「クリエイティブコントロール」も従来の6種類から14種類となり、意外性のある発色にする「クロスプロセス」や、光をにじませて十字型に輝かせる「クロスフィルター」などの目新しいものが追加されている。
さらに、オート撮影モードの「iAオート」時は、被写体に合わせて最適なフィルターを選んで提示してくれる。
レンズキットは、14-42mm F3.5-5.6の電動ズームレンズが付属する「パワーズームキット」と、14-42mm F3.5-5.6の標準ズームレンズとパンケーキレンズ(14mm F2.5)が付属する「ダブルレンズキット」を用意。予想実売価格はともに8万円前後となる。
加えて、コンバージョンレンズも4種類を新たに投入。GF5と同時に発売する。なお、ワイド、マクロ、フィッシュアイの3つのコンバージョンレンズをセットにしたものも発売予定だ(予想実売価格3万3000円前後)