12月8日、ネットスターは「組織でのインターネット管理実態調査」を発表した。これによると、システム管理者によるWebメール本文と添付ファイルのログ取得はすでに半数を超えるという。この調査は、法人(職場)でのインターネットの管理・利用実態などを調べるもの。今回が8回目で、URLフィルタリングを利用しているシステム管理者824人と職場のPCでインターネットを利用している従業員・職員824 人が調査対象だ。
これによると、まずシステム管理者の8割以上が、従業員・職員が職場のパソコンから「アクセスしたサイトのURL」の履歴を取得していた。さらには半数以上が「ウェブメールの本文と添付ファイル」を保管、3割以上が「SNS や掲示板への書き込み内容」のログを取得。これらデータの解析によって、情報漏えい事故発生時の原因究明や、行き過ぎた私的利用の抑止に役立てようとする考え方が広がっていることがわかったという。
また、「よくアクセス制限されるサイトの分野」としては「アダルト」が上位だが、「システム管理者が警戒するサイトの分野」では「不正コード配布」などのセキュリティ上問題のあるサイトの分野に回答が集まったという。
一方、従業員・職員に対する、業務時間中に業務に関係ないサイトを見ている時間の調査では、1日あたり30分未満が約半数であり、1時間以上は1割未満だった。ただし、業務外ウェブ利用についてもっとも長かった時間は、「1時間以上」が23.3%と2割を超えている。
この調査では他にも、大規模法人と小規模法人との「警戒するサイト」の違い、「ついやりがちな業務外ウェブ利用」の内容、勤務時間中にSNSへ書き込んだことのある従業員・職員の割合など興味深い結果がレポートされている。気になる方は、ネットスターの第8回「組織でのインターネット管理実態調査」を参照してほしい。