10月12日、富士通は企業向けデスクトップPC「ESPRIMO」、ノートPC「LIFEBOOK」のラインナップを一新し、CPUやメモリなど基本性能を強化した全8シリーズ39機種を販売すると発表した。
新ラインナップでは、省スペース性を追求し、デスクトップ型PCでは世界最小クラスというウルトラスモール型デスクトップPC「ESPRIMO B531/D」を用意。全シリーズで国際エネルギースタープログラムに対応し、消費電力低減に貢献するという。
ESPRIMO B531/Dは、従来のスペース型「ESPRIMO D581/D」に比べ、設置容積で約85%削減したウルトラスモール型新筐体を採用。液晶ディスプレイの背面にPC本体を取り付けるモニターマウントキットは、パソコン本体との電源連動を可能とし、省スペース性と操作性を向上させた。
さらに、低消費電力CPUを搭載し、ESPRIMO D581/Dに比べ消費電力を約41%削減した。これは、2006年当時の同社機種と比べると、約80%もの削減になるという。
また、ESPRIMO B531/Dを含むESPRIMOシリーズ新製品には、「ディスプレイの電源を切る」ユーティリティをプレインストールする。画面上のアイコンをクリックするだけでディスプレイの電源が切れるソフトウェアで、ディスプレイの消費電力を大幅に削減できるとしている。
一方、LIFEBOOKシリーズは、待機電力を限りなくゼロに近づけ、電源オフ時や休止状態時に必要以上の電力供給をストップする省エネ機能「ECO Sleep」に対応した「ゼロワットACアダプタ」の対応機種を全モデルに拡大。ACアダプター接続時でも、あらかじめ設定した時間帯はバッテリーから電源を供給する「ピークシフト」機能の対応ソフトを、全モデルにプレインストールしたことにより、電力消費の分散化に貢献するという。
そのほか、液晶ディスプレイの輝度調整や使用しない機能の無効化を簡単に設定でき、消費電力を低減させる「省電力ユーティリティ」を提供し、PC動作時も非動作時も消費電力の低減が可能となっている。
各製品の詳細スペックと価格は、「企業向けPC「ESPRIMO」「LIFEBOOK」の仕様と希望小売価格について」を参照のこと。