4月21日、富士通は企業向けノートPC「LIFEBOOK」、デスクトップPC「ESPRIMO」、ワークステーション「CELSIUS」の新モデルを発表した。4月下旬の順次提供となる。
ノートPC「LIFEBOOK」は節電機能強化
LIFEBOOKは、節電機能を強化した。ACアダプタには、待機電力を限りなくゼロに近づける富士通独自の省エネ機能「ECO Sleep」に対応した「ゼロワットACアダプタ」を用意。電源オフ時や休止状態時に、必要以上の電力供給をストップする機能を持つ。さらに、あらかじめ設定した時間帯にバッテリーを充電しておく「ピークシフト」にも対応している。
A4ワイドハイスペックモデルの「LIFEBOOK E741/C」は、新開発の「非接触型手のひら静脈認証センサー」をオプションで内蔵可能。同社によれば、PCへの手のひら静脈センサーの内蔵は世界初で、これにより高いセキュリティ環境を実現できるとしている。
また、13.3型ワイドスリムモバイル「LIFEBOOK S761/C」、12.1型ワイドコンパクトスリムモバイル「LIFEBOOK P771/C」では、モバイルプロジェクターユニットの内蔵が可能。外付けのプロジェクターを持ち歩くことなく、ノートPCだけでプレゼンテーションが行なえる。
価格は、1GBメモリ、160GB HDD、1366×768ドットの15.6型液晶で、Core i7-2620M(2.70GHz)を搭載するLIFEBOOK E741/Cの最上位モデルが、22万8700円。Core i5-2520M(2.50GHz)搭載のLIFEBOOK S761/Cが20万9000円、同CPU搭載のLIFEBOOK P771/Cが28万5000円など。
消費電力を削減したデスクトップPC「ESPRIMO」
ESPRIMOは、インテルの最新CPU「第2世代インテル Coreプロセッサー・ファミリー」採用などにより、2006年度当時の同社従来機種と比べ消費電力を約60%削減。また液晶一体型PCでは、タバコの臭いの脱臭が可能な「ナノイー」発生ユニット搭載モデルと用意する。
全機種が、待機時の消費電力をゼロにするメインスイッチを搭載。さらに「電源連動型サービスコンセント」と「対人センサー付きECOプラスディスプレイ」、周囲の明るさを感知して画面の明るさを自動調整する「明るさセンサー」など、消費電力を抑える機能を用意している。
価格は、液晶一体型の「ESPRIMO K552/C」が、1280×1024ドットの17型液晶ディスプレイ、Core i5-2520M(2.50GHz)、1GBメモリ、160GB HDDを搭載して、20万1000円。省スペース型の「ESPRIMO D751/C」は、Core i7-2600 vProプロセッサー(3.40GHz)搭載で24万9000円など。
最新CPU搭載のワークステーション「CELSIUS」
CELSIUSでは、従来のミニタワーモデルのみであったが、今回は新たにノートPC型モデル「CELSIUS H910」、「CELSIUS H710」が追加された。
CELSIUS H910は、最高速CPUと高性能グラフィックスカード「NVIDIA Quadro 3000M」を内蔵し、17.3型フルHD(1920×1080ドット)液晶を搭載する。Core i7-2920XM プロセッサーエクストリーム・エディション(2.50GHz)、4GBメモリ、250GB HDDを搭載する最上位モデルが、69万3000円。
一方、CELSIUS H710は、15.6型ワイド液晶を搭載し、グラフィックスカードに「NVIDIA Quadro 1000M」を採用。標準のHDプラス(1600×900ドット)液晶からフルHD(1920×1080ドット)液晶に変更が可能など、幅広いラインナップを用意する。Core i7-2820QM vPro プロセッサー(2.30GHz)搭載のモデルで40万4000円から。
またミニタワーモデルでは、4コア対応に対応する最新のサーバ/ワークステーション用CPU「Xeon E3-1280(3.50GHz)」搭載モデルを用意。2GBメモリ、250GB HDD、500W電源搭載で29万8000円となる。
