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超先進的な4K2Kテレビと6ch同時録画BDレコが拓く未来とは!?

REGZAの「顔」本村氏に聞く! 次世代テレビ&BDレコの全貌

2011年10月13日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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最大で8番組の同時録画を実現する
「レグザエンジン CEVO」

REGZA Z2に採用されていた「レグザエンジン CEVO」

REGZA Z2に採用されていた「レグザエンジン CEVO」

 DBR-M190はタイムシフトマシンだけでなく、そのほかに地上/BS/110度CSのダブル長時間録画が行なえる。タイムシフトマシンと合わせて合計8つの番組を同時録画できるというのが、正確な録画性能の表現だ。

 このデジタル3波のダブル長時間録画はタイムシフトマシンとは独立しており、録画領域も異なる(ここでは通常録画と呼ぶ)。

 通常録画は一般的なBDレコと同様の物と考えていい。さらに、古いものから順に自動で番組が削除されるタイムシフトマシン側から、通常録画側へダビングすることもできる。タイムシフトマシンに蓄積された番組は、(通常録画で)毎週予約するといった操作も可能だ。

 つまり、テレビドラマやアニメの新番組をタイムシフトマシンを使って、ひととおり確認し、視聴を続けたいと思ったものだけを毎週予約できる。あらかじめ番組表をチェックして録画予約することなく、簡単に目当ての番組の録画予約が行なえるのだ。これは便利すぎる!

 さらに、DBR-M190はタイムシフトマシン搭載にともない、録画機能だけでなく映像処理などを行なう心臓部に「レグザエンジン CEVO」を採用している。そのため、超解像技術をはじめとする高画質処理までも備えているのだ。

本村:「REGZAサーバーのもうひとつの魅力が、REGZAと同様の高画質回路を持つことです。タイムシフトマシンだけでも便利なのに、映像までREGZAになってしまう。これもなかなかグッとくるでしょう」

 東芝自慢の超解像技術が我が家のテレビでも楽しめるというのは、正直、かなりグッとくる話である。残念ながら、CEATEC会場で展示されていたDBR-M190は、とりあえず映像が表示できるレベルの完成度のようで、設定メニューや画質調整の詳細な内容のデモは行なわれていない。

展示されていたREGZAサーバーのメニュー。項目などは製品版で変わる可能性が大きい

展示されていたREGZAサーバーのメニュー。項目などは製品版で変わる可能性が大きい

 特別にちょっとだけ見せてもらえたのだが、設定メニューや画質調整に関しては、REGZA Z3シリーズそのままだった。3次元フレーム超解像はもちろん、レゾリューションプラスなどの設定・調整も可能。もちろん、コンテンツモードも設定できるので、アニメモードも使用できる。

 ただし、ゲームモードのようにディスプレーの低遅延を実現するような機能は、テレビに搭載しなければ意味のない機能なので非搭載となる。バックライトコントロールなどの機能も同様だ。

 ネットワーク機能などについても、REGZAと同様に多彩な動画配信サービスに対応する。ここまで紹介すると、多くの人はBDレコーダーというよりも、REGZAの録画機能やチューナー機能を独立させ、BDドライブを内蔵した製品だとわかるだろう。

 もちろん、それでもBDレコとしての必要十分な機能は備えているのだが、旧来からのRDユーザーとしては落胆する部分もある。「プレイリスト編集」などの高機能な編集機能は搭載されないのだ。この点については気になる人も多いだろう。

本村:「REGZAサーバーはRDシリーズとは別の価値を提案するモデルですので、そちらについては、RDシリーズの機能を継承しているDBR-Z160を選べるようにラインナップしています。REGZAサーバーはヘビーなテレビ好きな人や録画好きな人にも魅力的だと思いますが、もっと多くの一般的な人にとって使いやすく、より手軽に今までにないテレビ視聴スタイルを楽しんで欲しいモデルと言えますね」

 そして、単にREGZAから録画機能とチューナー部を取り出しただけではない、REGZAサーバーならではのポイントも紹介しよう。それはスバリ“BDソフトなどの再生”だ。

 BDソフト再生の場合、HDMIケーブルを経由して伝送されるため、HDMI規格に合わせた信号の変換があり、いかにテレビ側でがんばっても高画質化には限界があったようなのだ。それが、BDドライブを内蔵することにより、ディスクに記録された信号をダイレクトにレグザエンジン CEVOで高画質化できるようになった。

 画質はまだまだこれから練り直すということだが、かなり期待できるものと考えて良さそうだ。

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