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Apple Geeks 第53回

古いiPod shuffleをオープンソースソフトで再活用

2011年08月24日 12時00分更新

文● 海上忍

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 本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説を、余すことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。

 UNIX使い向けを始め、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。

アップル製ガジェットを“タンスの肥やし”にしない

 アップル製品を複数所有する身にとって、「有効活用」は悩みのタネ。iPodを毎年のように買い替え、機能的に落ち着いてきたところで、今度はiPhone。3G/3GS/4と律儀に買い替え/買い増しした向きは少なくないはず。さらに「iPod nanoやiPod shuffleもすべて持ってます」という声すら聞こえてきそうだ。

 だが、これら小型製品は、オーディオプレイヤーとしての機能だけを見るとどうか? 容量や液晶のサイズに大きな差があるにしても、音質の差はそれほどでもない。ビデオ再生、またアプリ実行環境としても然り。多くの機能が「カブって」いることは事実だ。

旧型とはいえ、オーディオプレイヤーとしてはまだまだ使えるはずの「第2世代iPod shuffle」

 売らずに持ち続ける場合、用途別に使い分けることが最良の再利用策だろう。iPodはカーオーディオ接続用として、iPhoneは電話機能を省いたアプリ専用として使えば、今後数年は現役で使えそう。1台で複数の役をこなすのもいいが、データ転送時以外はカーオーディオに接続したまま持ち運ばない、といったユルめの使い方も悪くないはず。オープンソースのファームウェア「RockBox」をインストールし、FLAC対応オーディオプレイヤーとして活用する道もある。これは、機能がカブっているからこそなせる技だ。

 しかし、iPod shuffleの再利用は難しい。Dock経由でデジタルアウトできない(そもそもDockがない)ため、他のデバイスに比べ音質面で見劣りするし、液晶非搭載のため専用ヘッドホン以外でのリスニングには適さない。メモリーカードとして使えるが、フォーマット形式はFAT32のみであり、容量も専用のメモリーカードにはかなわない。前述したRockBoxも、iPod shuffleは動作対象外だ。

 そんなiPod shuffleだが、視点を変えれば再利用の道も開けてくるはず。次ページでは、第2世代iPod shuffleを例に、サウンドプレイヤーとしてのYet Anotherな活用法を紹介したい。

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