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Apple Geeks 第53回

古いiPod shuffleをオープンソースソフトで再活用

2011年08月24日 12時00分更新

文● 海上忍

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iTunesに頼らず生きていく―「rePear

 ここに紹介する「rePear」は、オープンソースのiPod shuffle専用サウンドデータベース再構築ツールだ。スクリプト言語Pythonで記述されており、Pythonを標準搭載しているOS Xではそのまま動作するほか、LinuxなどOS X以外のOSでも動く。

 このツールのポイントは、iTunesを使わずにサウンドファイルをiPod shuffleにインポートできること。iTunesと同期する必要はなく、iPod shuffle上にコピーしたMP3ファイルを所定のフォルダー(不可視属性の「iPod_Control」)へ移動し、再生可能な状態に登録してくれる。

 ただし、いくつか制限事項がある。Classicやnanoなど、ほかのデバイスは、MP3以外のオーディオフォーマットも扱えるようだが、筆者が試したかぎり第2世代iPod shuffleではMP3しか再生できなかった。一度rePearを使い始めると、以降iTunesで同期してはならない点にも注意が必要だ。同期すると、rePearで登録したMP3ファイルが再生できなくなってしまう。

 rePearの導入方法だが、まずはiPod shuffleがマウントされているパス(ここでは/Volumes/IPODとする)に、アーカイブに含まれる拡張子「.py」のファイル一式をコピーしよう。そしてターミナル(Terminal)を起動し、データベースを初期化するための処理を実行すれば、初期設定は完了だ。先にも述べたように、iTunesと同期するとrePearで登録したオーディオファイルを再生できなくなるため、iTunesのオプションで「このiPodの接続時にiTunesを開く」を外しておくこと。


$ cd rePear-0.4.1
$ cp *.py /Volumes/IPOD/
$ ./repear.py config
$ ./repear.py dissect

iTunesと同期するとrePearで登録した内容が失われるため、接続時にiTunesを起動しないよう設定を変更しておくこと

 次に、iPod shuffleのルートディレクトリー(/Volumes/IPOD)へMP3ファイルを直接コピーする。ファイル単位、あるいはディレクトリー単位のどちらでコピーしても、登録時に再帰検索を実行するので効果は同じだ。

初期設定後、iPod shuffleのルートへMP3ファイルをコピーすれば準備完了

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