アカサコフさん(にいとP・ドキ生主催)
―― さて、2日間終わりましたが、ドキ生を終えていかがですか?
アカサコフ 出演者もそうですが、運営も、そしてお客さんも一緒に成長することができたのかなと思います。第1回から第3回くらいまではライブに来るのはドキ生が初めてというお客さんがすごく多かったんです。出演者にもライブが初めてという人がいましたし。
―― リピーターのお客さんって多いですか?
アカサコフ 多いです。キャパが増えたのですべてではないですが、今日最後にお客さんと握手したんです。その時に「何回目ですか?」って聞いたら何度も来てくれている人が多かったですね。
―― 運営も回を重ねるごとに進化したんじゃないですか。
アカサコフ 今日(2日目)も初日の反省点をミーティングで洗い出したり。今日は客出しが詰まっちゃったんで、今回はこうしようという話をして円陣組んで、最終回に臨みました。今日はきれいにお客さんも出口まで誘導できたと思います。
―― それが柔軟にできるってすごいですね。
アカサコフ ウチの運営スタッフはお弁当代も交通費も基本は持ち出しで、「良いライブがやりたい」ということだけで集まってるメンバーです。だからみんな積極的に動いてくれます。チームは誰も脱落せずに徐々に増えていったし、傍から見てもチームとしてよくまとまったメンバーだと思います。自分たちが見たいものを自分たちで作っている感じです。リハのときには毎回みんな、客として見たいよねって。誰かやってくれないかなって。そんな調子で2年2ヵ月、12日間13公演やりましたからね。
―― 仕事もあるのに。そこまで情熱を傾けられたのはなぜですか?
アカサコフ やっぱり、どんどん目に見えて良くなっていくんで面白かったんですよ。この規模で、この出演者がいて、今回のようなライブを2日間で5500円で見れる機会はもうないと思います。
―― 最低でも8000円からスタートですよね。
アカサコフ そうですね。利益はできるだけ極力出さないで、暑くるしい意思と目標だけで最高のライブを作ろう、それでライブをやって完走したらアマチュアのイベントとしてかっこいいんじゃないか。そんな傍から見たらアホみたいな目標を持っていて、それにみんなが付いてきてくれた。最後は私たち運営と供に成長してきてくれた最高のお客さん、最高の出演者と一緒にあれだけ盛り上がって。
―― これ以上ない終わり方でしたね。
アカサコフ 文句ないですね。
―― 点数つけるとしたら?
アカサコフ もちろん100点ですよ!
この連載の記事
-
第164回
トピックス
より真空管らしい音になるーーNutubeの特性と開発者の制御に迫る -
第163回
トピックス
超小型ヘッドアンプ「MV50」のCLEANは21世紀の再発明だった -
第162回
トピックス
欲しい音を出すため――極小ヘッドアンプ「MV50」音色設定に見る秘密 -
第161回
トピックス
最大出力50Wのヘッドアンプ「MV50」は自宅やバンドで使えるのか? -
第160回
トピックス
新型真空管「Nutube」搭載ヘッドアンプのサウンドはなにが違う? -
第159回
トピックス
開発で大喧嘩、新型真空管「Nutube」搭載超小型ヘッドアンプ「MV50」のこだわりを聞く -
第158回
トピックス
唯一無二の音、日本人製作家の最高ギターを販売店はどう見る? -
第157回
トピックス
「レッド・スペシャルにないものを」日本人製作家が作った最高のギター -
第156回
トピックス
QUEENブライアン・メイのギターを日本人製作家が作るまで -
第155回
トピックス
QUEENブライアン・メイのギターは常識破りの連続だった -
第154回
トピックス
てあしくちびるは日本の音楽シーンを打破する先端的ポップだ - この連載の一覧へ