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Sandy Bridgeなら新MacBook Proを買え! 第4回

解像度1920×1200、7時間駆動の17インチMacBook Pro

2011年03月30日 12時00分更新

文● 佐藤隆博

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新17インチモデルの基本スペックを紹介

 ここからは基本的なスペック紹介をしていこう。新17インチモデルは、CPUとして第2世代CoreシリーズのIntel Core i7-2720QM 2.2GHz(4コア)を搭載しており、4GBのメモリー、容量750GBのHDDを標準で採用している。

 さらにオプションで、2.3GHzのCore i7-2820QM(4コア)が用意されており、ストレージを500GB HDD(7200回転)あるいは128/256/512GBのSSDに変更したりできる。4620円で非光沢ディスプレーに交換することも可能だ。

 外観デザインは、従来モデルからほぼ変更はなく「ユニボディー」と呼ばれる1枚のアルミ板から作り出した強度/耐久度の高い筐体と、LEDバックライト搭載の液晶ディスプレーを採用している。その筐体デザインは、角に当たる部分や、天板、底面にいたるまで美しい曲線で形成されている。

新17インチモデルの天板および底面

本体右側には、スロットローディング式のDVDスーパードライブ、ケーブルロック用セキュリティスロットが用意されている

本体左側面には、MagSafe電源アダプター、有線LAN、FireWire 800(IEEE 1394)、USB 2.0×3、Thunderbolt、オーディオ入力、オーディオ出力、ExpressCard/34スロット、バッテリーチェックボタンが並ぶ

前面

背面

 カーソル操作を行なうパッド部分は、マルチタッチ対応のトラックパッドが用意されているだけでクリックボタンはない。iPhone/iPod touch/iPadのように、トラックパッド表面をタップすることが「クリック」となるよう設定することもできる(「システム環境設定」から変更)。この操作感については、アップルのデザイナーとエンジニアがこだわり抜き、感度やクリック時の音、触れた時の感触などの要素を熟考して決定しているという。

マルチタッチトラックパッドは広く使いやすい。2本指でスクロール、4本指でタスクの切り替えなど、マルチタッチによって使い勝手が向上している

 新17インチモデルのハードウェアに関する大きな変更点は4つで、先に挙げたIntel Core i7-2720QM 2.2GHz(4コア)、FaceTime HDカメラ、新インターフェース「Thunderbolt」ポート、そしてグラフィックス機能がCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000および独立型のAMD Radeon HD 6750Mに変更となったことだ。

 Core i7-2720QMは、13/15インチモデルのCPU同様第2世代Coreプロセッサーファミリー(Sandy Bridge)世代にあたり、従来モデルに比べて大幅に高速化している。CPUの心臓部「コア」(物理コア)の数は4つだが、「Hyper-Threading」のサポートにより8コア(論理コア)として認識される。

「アクティビティモニタ」でCPU使用率の履歴を確認。Hyper-Threadingにより8コアと認識されている

 Thunderboltは、インテルが開発したデータ伝送技術で、新17インチモデル本体左側に並ぶインターフェースの中に、稲妻のアイコンとともにポートが配置されている(関連サイト)。外部ディスプレーやHDDなどなさまざまなデバイスを接続できるほか、DisplayPortとPCI Expressを基盤としているためMini DisplayPort対応ディスプレーも接続できる。

 また10Gbpsという高速なデータ転送が可能で、対応機器をデイジーチェーン接続しても、高速な転送速度を維持できるといわれている。

稲妻のアイコンとともにThunderboltポートが配置されている(写真中央)

ターゲットディスクモードでは、画面にThunderbolt/FireWireロゴが表示される

 グラフィックス機能に関しては、通常時はCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000が動作し、グラフィックスを駆使したソフトを使う際などにはAMD Radeon HD 6750Mに自動的に切り替わる。3Dゲーム、HDビデオ編集、CADソフトの実行など、高いパフォーマンスが求められる作業を行なう際に威力を発揮し、前モデルと比べて約3倍近いパフォーマンスの向上となっている。

「システム環境設定」の「省エネルギー」の項目に、「グラフィックスの自動切り替え」のチェックボックスがある。通常はオンの状態で問題ない

(次ページに続く)

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