ネットやPCに通じているユーザーと「薄型テレビ選び」の話題になると、高画質・高機能な東芝の液晶テレビ「REGZA」シリーズの名前が真っ先に上がる。
2010年のREGZAの新ラインナップはZ1/RE1/HE1と3シリーズに分かれている(関連記事)。そのなかでもRE1シリーズは最大55V型から19V型の小型サイズまでが揃うREGZAのスタンダードモデル。「次世代レグザエンジン」に「LED」「薄型」、そして高機能と見所も多い。今回は最小サイズモデルであるREGZA 19RE1を取り上げて、REGZAの実力をレビューしていこう。
19V型画面に込められた本気の高画質
REGZAの魅力を検証する上で、最小サイズの19RE1を取り上げた事には、それなりのわけがある。
通常、薄型テレビをレビューする際には、最先端の高画質技術をふんだんに取り入れた50V型オーバーのモデルが主役。19V型モデルはいわゆる小型ブラウン管テレビの置き換えを狙った、量販店受け狙いのモデルが各社ラインナップの主流だ。しかし、REGZAの19RE1は、こうした格安モデルとは一線を画したモデルなのだ。
REGZA 19RE1の搭載パネルはここ2~3年の小型モデルで主流だったTNタイプのモデルからIPSへと変更された。
液晶テレビやパソコン用ディスプレーの動向を知っている読者は知っているかもしれないが、パソコン用でも用いられる小型クラスの液晶は猛烈な価格下落と裏腹に、世代が古く視野角の狭いTN方式への先祖返りが起こっていた。そんななかで、19RE1のIPSパネル採用は貴重だ。
実際に19RE1の画面を見てみると、視聴位置としてベストポジションではない斜めの位置から見ても、テレビ放送の画面がほとんど問題なく見える。
昨今の小型モデルでは、(特に上下方向に角度が付いた時に)ほとんど画面が見えないほど、明るさが低下するモデルが多かった。これでは寝室に置いて寝そべってテレビを観たり……という用途で不自由を感じてしまう。
REGZA 19RE1が搭載するIPSパネルは、写真を見ても分かる通り、ナナメの位置からでも通常のテレビ視聴に堪える。視野角はカジュアルな用途だからこそ重要というのが筆者の持論でもあるので、この違いは一度ぜひとも見比べてみてほしい。
