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Parallelsだから快適! Macで動かすWindows・10の疑問

2009年12月11日 10時00分更新

文● 広田稔/ASCII.jp編集部

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8:3Dゲームはできるの?

 グラフィック性能を要求する3DゲームをするならBoot Campを利用した方が有利だが、それでも仮想化ソフトで3Dソフトがまったく動かないわけではない。

 Parallels Desktopでは最新版のバージョン5にて、3Dグラフィックのサポートを強化し、DirectX 9.0c/9EX Shader Model 3 とOpenGL 2.1に対応している。

 実際、最新の15インチMacBook Pro 2.66GHzを使って、9月に発売されたコーエーの歴史シミュレーション「信長の野望 天道」の体験版をParallels Desktop 5+Windows XPの環境で試してみたところ、3Dグラフィック表示の詳細さを落とせば、何ら支障なく遊べるレベルだった。

信長の野望 天道

信長の野望 天道。解像度を15インチMacBook Proの1440×900ドットに合わせて、テクスチャの解像度などを落とした

特に動きがカクカクすることなく、快適にゲームを楽しめる

 「バイオハザード5」や「無双OROCHI Z」などのベンチマークツールを実行してみたところ、動きの滑らかさにつながるフレームレートが出ずにあまり向かないという結果に終わった。それでも「無双OROCHI Z」の体験版で遊んでみると、表示のレベルを落とせば特に問題なく動きそうだった。

バイオハザード5

カプコンのアクションゲーム「バイオハザード5」。解像度を15インチMacBook Proと同じ1440×900ドットに変えて、ベンチマークを試したが、9fps台とふるわない結果に

無双OROCHI Z

コーエーのアクションゲーム「無双OROCHI Z」。ベンチマークでは、「低グラフィック設定」でも「△:動作させることができますが、ゲームプレイには向かない状況と予想されます」という評価だった

体験版を入手して、表示設定を下げて遊んでみたところ……

体験版の面に限って言えば、普通に動作していた


 昔のMacの仮想化ソフトを知っていると、「3Dゲームは絶対に無理」と思い込んでいる人もいるかもしれないが、実は仮想化ソフトも進化してきて最新版では設定を変えるだけで案外動いてしまうという状況もある。

 ちょっとの息抜きにやるゲームのために、わざわざMacを起動し直すのは面倒という人もいるだろう。Parallelsにも無料の体験版があるので、目当ての3Dゲームがある人はまずは動くかどうかをチェックしてみるといい(体験版のリンク)。


9:Win用の動画サイトは見られるの?

 検証した限りでは、仮想化ソフトでも視聴可能だ。一時期、よく「Macで見られない」と言われていた動画配信サイト「GyaO」がMac対応を果たしたため、Macにおける動画視聴の不満は以前よりは減っている。

 それでもWindows Mediaのデジタル著作権管理(DRM)を使ったサイトはMacから利用できない。例えば「NHKオンデマンド」の場合、対応OSはWindows Vista(32bit版)/XP SP2以上で、Internet Explorer 6.0以上とWindows Media Player 10以上が必要だ。

 そうしたときは仮想化ソフトを試してみるといいだろう。

MacではWindows Media Player互換のQuickTimeプラグイン「Flip4Mac」をインストールしても、NHKオンデマンドは再生できない。Parallels上で試したところ、問題なく視聴できた


10:キーボードやマウス以外の周辺機器は動くの?

 USB接続のものの多くは、ドライバーをきちんと組み込めば動作するはずだ。またParallels Desktopでは共有プリンター機能が用意されており、Mac側で設定したプリンターをWindows側から仮想プリンターとして使える(関連記事)。

仮想マシンの起動時、周辺機器をMacにつなぐとMacとWindowsのどちらで使うか選べる

 筆者が個人的に嬉しかったのは、USB接続の非接触型ICカードリーダーもきちんと認識されたこと。Parallels Desktop上でも「Edy」をチャージしたり、「PASMO」の使用履歴を読み取ったりすることが可能だった。

アイ・オー・データ機器の「ぴタッチ」(USB2-NFC)もきちんと認識された

Coherence、またはCrystalの表示モードで使えば、まるでMacの周辺機器のように「ぴタッチ」を利用できる

 なお、FireWire接続のものは、そもそもParallels DesktopやVMWare Fusionの仮想マシンが端子をサポートしていないため使えない。Parallelsでは、すべての周辺機器の動作は保証していないが、手持ちの機器が使えるかどうかは体験版で試してみるといいだろう(体験版のリンク)。


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